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振り返り、深く思考し、冷静に分析し、勝利を手にする羽生結弦の5つの思考法

2018.02.16

羽生03

Method 5「応援を味方にすること、感謝すること、信じること」

 2016-2017シーズンは、新たな激流の中で開幕した。2017年2月の四大陸選手権で金博洋(中国)が4回転を4本成功し、4月の国際大会では宇野昌磨が4回転フリップを世界で初成功。総合点の世界記録保持者である羽生としては、ハイレベルな4回転時代に、喜びも緊張感も感じていた。

 羽生はまず、世界初となる4回転ループの成功にこだわり、9月の国際大会で初挑戦、見事に成功させる。しかしその快挙の代償か、4回転ループ以外のジャンプでミスを連続し、自己ベストから70点近く低い総合点だった。次のスケートカナダもジャンプが不安定になり、総合2位に。ブライアン・オーサーコーチから「フィギュアスケートはジャンプだけではない。トータルパッケージが重要」と指摘され、意識を転換した。

 そこで羽生はトータルパッケージとしての演技を生み出すために、観客とのコネクトを考えた。普段の練習から観客がいることを想像しながら演技をする。迎えたNHK杯の本番では、満場の大歓声を浴びながら、観客に目線を送り会場との一体感を感じたという羽生。演技全体をパッケージとして完成させ見事に300点超え。「お客さんと一緒に呼吸できた感覚。期待されることが力に変わりました」

羽生04

羽生結弦【逆境越えHISTORY】

2012年
世界選手権 3位
東日本大震災で練習拠点を失うも、アイスショーを練習場所にしながらスケートを継続。初出場の世界選手権で、ショート7位から、大逆転の銅メダルをつかむ。

2013年
グランプリファイナル初優勝
ソチ五輪シーズン。ライバルのパトリック・チャン(カナダ)には、スケートカナダ、フランス杯と、優勝を譲っていた。自分に集中することで、初めてチャンをくだし優勝を飾る。

2014年
中国杯2位
フリーの6分間練習中にハン・ヤン(中国)と衝突。頭やあごから出血するも、出場を決意。5度も転倒しては立ち上がり、演技を続け、2位に。

グランプリファイナル優勝
中国杯のけがを乗り越え、本番を想定したハードな練習を繰り返し、参戦。不屈の演技で連覇を果たす。

2015年
NHK杯優勝
シーズン初戦からショートで「プログラム後半の4回転」に挑むもミス。「血のにじむような努力」を自らに課し、NHK杯では難度を上げて「4回転2本」に挑み、成功。フリーもパーフェクトで、初の300点超えを果たした。

2016年
NHK杯優勝
シーズン初戦で4回転ループを史上初で成功。しかし2戦連続でほかのジャンプでミスを連発。「観客とコネクト」をコンセプトに演技全体の質を高めた結果、11か月ぶりに300点超えを果たす。

2017年
ロシア杯2位
シーズン初戦は4回転ループを抜き、4回転2種類で挑むも、ミスが出て2位に。「挑戦しないと僕らしい演技はできない」と決意し、ロシア杯で4回転ルッツに初挑戦、見事に成功させた。

文・野口美惠
スポーツライター。著書『羽生結弦 王者のメソッド』(文春文庫)が昨年12月に発売。
ジュニア時代から「絶対王者」になるまでの道のりに加え、平昌五輪に向け進化する姿も描く。

DIME1月16日発売号の掲載記事より抜粋。記事内のデータ等については取材時のものです。

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