
あなたのパソコンはちゃんと守られているだろうか。米国マカフィーは、最新の2017年第3四半期の脅威レポート「McAfee Labs脅威レポート:2017年12月」を発表した。
最新のレポートでは、新たなマルウェア サンプルの数が1四半期としてはこれまでで最大の5760万件となり、1秒あたり7.2個の新しいサンプルを検知したことを確認した。また、不正なマクロを使った新しいファイルレス マルウェア、Lockyランサムウェアの新しい亜種であるLukitus、そして新種のバンキング型トロイの木馬であるTrickbotとEmotetなどの脅威の進化に注目している。また、2017年第1四半期にマイクロソフト社がパッチを配布しているにも関わらず、同社のテクノロジーの脆弱性を悪用した脅威が非常に多く発生していることも確認された。
マカフィーのチーフ サイエンティストであるラージ・サマニ氏(Raj Samani)は、「第3四半期も、PowerShellなどの動的かつ無害なプラットフォーム テクノロジーや、個人的なフィッシング被害への無関心さに加え、セキュリティ アップデートがリリースされているにも関わらず、既知の脆弱性にパッチを適用しない企業が多いという事実を悪用した脅威を攻撃者が利用していることが明らかになりました。攻撃者は常に、最新の革新的技術や普及しているプラットフォームを悪用した攻撃方法を模索していますが、セキュリティの世界では、個人や企業が最も脆弱な存在とならないようにすることがより大きな課題なのかもしれません」と述べている。
McAfee Labsでは、世界中に設置されている膨大な数のセンサーから、世界規模の脅威データベースであるMcAfee Global Threat Intelligence(GTI)が収集した脅威データを基に、四半期ごとにサイバー脅威情勢を調査している。また、マカフィーのMcAfee Advanced Threat Intelligenceも、世界中のサイバー攻撃に関して詳細な調査分析を行なっている。