
ビジネスチャットは決して珍しいものではなくなってきた。一部の企業では社内でビジネスチャットツールを採用し、社内コミュニケーションをスムーズにしている。
しかしビジネスで利用するチャットにおいては、プライベートで利用するチャットのルールをそのまま持ち込んではいけないこともある。そこで、チャットツールをビジネスで使用する際のポイントについて識者に聞いた。
■ビジネスチャットツール導入状況
今、会社ではどのくらいビジネスチャットツールが利用されているのか。それが分かる調査結果がある。
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社が2017 年 2 月に、「売上規模 100 億円以上、従業員数 200 名以上の企業に勤務する役職者」(有効回答 412 名)を対象に行った「大手企業のビジネスチャットツール導入実態調査」では、企業として公式にチャットツール、 ビジネス向けチャットツールを導入しているのは28.1%にとどまっていた。中でも全社で導入しているのは12.1%だ。
また、導入している具体的なビジネスチャットツールのランキングは次の結果となった。
1.社員が主に「PC」で業務を行うと回答した企業
第1位「Skype」30.5%
第2位「Facebook」15.3%
第3位「Microsoft Teams」11.9%
2.社員が主に「携帯電話/タブレット」で 業務を行うと回答した企業
第1位「LINE」24.0%
第2位「Facebook」19.8%
第3位「Skype」16.8%
全体としてはFacebookとSkypeが多く使用されているようだ。
Facebookには「Facebook Messenger」というチャットツールが備わっており、Skypeとともにテキストメッセージはもちろん、音声通話やビデオ通話もできる。
また、プライベートなイメージの強いLINEが携帯電話中心業務においては、よく使われることもあるようだ。