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2018.01.23

消えゆく2つの伝統工芸がコラボ!Kickstarterで11万ドルを調達した『Haori Cup』

『Kickstarter』は、この地球上で最も多くの出資金を集めているクラウドファンディングサービスである。

 そのサービスが今年、日本向けにローカライズされた。これはどういうことかというと、集めた出資金の振込先を日本国内の銀行口座に指定できるようになった、ということだ。もちろん、サイトの日本語表記も含まれてはいるが。

 しかし今から遡ること2年前、このKickstarterで目の覚めるような出資金を集めた日本発のプロジェクトがある。それがこの記事で紹介する『Haori Cup』だ。

■ふたつの伝統工芸がコラボ

 長崎県の波佐見焼と、福岡県の博多曲物のコラボレーション製品。Haori Cupをひとことで書けば、そのような表記になる。

 波佐見焼は、長らく日本人の生活を支えてきた。江戸の最初期あたりまで、日本人にとっての「食器」といえば木製の器だった。それがいつの間にか陶器に、しかも高級品だったはずの白磁の器に置き換わった。なぜかと言うと、大量に生産された波佐見焼が全国流通したからである。

 国内で余剰気味になった波佐見焼は、やがて海外にも輸出された。筆者はインドネシアの骨董市に出向いた時、「オランダ由来の陶器」という触れ込みで日本製の白磁器が売られていたのを見たことがある。旧オランダ領であるインドネシアには、今も相当数の波佐見焼が存在するのではないか。

 また、それと同時に曲物もポピュラーな生活容器だった。曲物とは、薄く削った木材を円筒形にして作った桶である。木材そのものをくり抜いた器よりも軽量で、様々な用途に活かせるものだ。あらゆるサイズの曲物は、江戸時代当時の日本人の消費に対応した。時代劇を観ても、必ずと言っていいほど曲物がどこかに出てくる。

 そのふたつの生活容器が組み合わさったのがHaori Cupという製品なのだ。

■日本と海外の「落差」

 そう書くと、少しインパクトが足りないかもしれない。

 何しろ、日本人にとっては「従来の生活容器がコラボしただけのもの」に過ぎないのだ。ところがKickstarterでは、世界中のユーザーからの投資で11万8000ドル(約1320万円)という資金を捻出してしまった。ちなみに設定目標金額は9900ドル(約110万円)である。

「正直に言って、ビギナーズラックはあったと思います」

 プロジェクト実行者の奈須田友也氏は、そう語った。

 だがもちろん、ビギナーズラックだけでここまで大きな資金を集めることはできないはずだ。文化や伝統工芸に対する興味は、日本人よりも海外のユーザーから強く感じるというのが奈須田氏の言葉である。

 じつはこのHaori Cup、先日国内クラウドファンディング『Makuake』に出展された。ところがKickstarterとは違い、Makuakeでは出展から2週間近く経っても目標調達金額の30万円に届いていない。

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