
古くから食されており、栄養価が並外れて高いという「古代穀物」が今ブームだ。キヌアやフリーカなどは聞いたことがあるだろう。しかし、これらの食材を入手したとしても、「どうやって食べればいいの?」と、日本人の食生活への取り入れ方には困ってしまう。
そこで、これらの「古代穀物」の取り入れ方や、日本人にとってのおいしい食べ方を、古代穀物を日常的に活用している料理研究家に聞いてみた。
■今イチオシの古代穀物3つ
古代穀物とは、古代帝国など、太古の昔から食されてきた穀物のこと。今、注目を集めている理由として大きいのは、その栄養価の高さではないだろうか。
そんな注目の古代穀物のうち、料理研究家の山崎志保さんイチオシのものを尋ねたところ、「キヌア」「フリーカ」「タカキビ(モロコシ)」の3つが挙がってきた。
●キヌア
南米のアンデス山脈一帯を原産とする。数千年も前から食されているといわれる。食物繊維が玄米の約10倍。鉄や亜鉛、マグネシウムなどのミネラルも豊富。葉酸が特に多い。白米の2倍のたんぱく質、必須アミノ酸をバランスよく含み、ビタミンBも豊富。
●フリーカ
地中海・中東諸国で古代から食されている古代穀物。小麦を収穫時期よりも前の、まだ緑色の時期にローストして乾燥させたものだという。食物繊維は玄米の約4倍。こちらもビタミン・ミネラルが豊富。
●タカキビ(和名:モロコシ)
アフリカが原産地だそうだが、今では世界中で栽培され食されている。日本では「モロコシ」の名で知られる。米国では「ソルガム
、中国では「コーリャン」と呼ぶ。粒は赤茶色。食物繊維が白米の約20倍、たんぱく質、マグネシウムや鉄分、カリウム、ビタミンB1が豊富。赤い部分にはポリフェノールも。
■古代穀物を食生活にうまく取り入れるには?
しかし、現代人にとっては、これらの慣れない古代フードを目の前にすると、少々面食らってしまうところがある。しかし、その栄養価の高さゆえに、なんとかして取り入れたい気もする。そこで山崎さんに、より、3つの古代穀物を取り入れやすい方法を教えてもらった。
・ゆでてサラダに混ぜる
・米と一緒に炊飯する
・スープなどに入れる
「毎日、簡単に取り入れるということであれば、炊飯時にお米に混ぜたり、スープなどに入れたりするのが簡単で、無理なく続けられるのではないかと思います」
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