■ディズニーのフォックス買収を『ザ・シンプソンズ』が“予言”
離婚と中退という人生に起り得る不幸がある程度事前に予測できるということになるのだが、アメリカのメディア業界では2017年に何とも不気味な予測が的中していたと話題だ。かつての人気テレビアニメ『ザ・シンプソンズ』で、フォックスがウォルト・ディズニー買収されることがすでに“予言”されていたのだ。
2017年の年末にはディズニーが21世紀フォックスの買収を発表するという、エンタメ業界を揺るがす発表があった。日本円にして7兆円を超えるといわれる巨額買収劇はメディア業界のみならず経済界を騒がせたが、なんと20年も前にこの事態を“予言”していたテレビアニメがあるというから驚きだ。
1989年の放送開始から現在に至るアメリカのアニメ史上最長寿番組である『ザ・シンプソンズ』の1998年に放映されたある回の番組において、映画ファンにはお馴染みの「20th CENTURY FOX」のクレジット画像の下端部に「ウォルト・ディズニーの1部門(a division of Walt Desney Co)」という文言がさり気なく記されていたのである。
「news.com.au」より
ウォルト・ディズニーによるフォックス買収が20年前に予言されていたとすれば驚くばかりだが、この『ザ・シンプソンズ』ではこれまでもさまざまな“予言”が描かれて現実のものになっている。ご存知の方も多いとは思うものの、2016年の11月に話題になったのはトランプ大統領の出現である。2000年3月放送分の『ザ・シンプソンズ』の中に“トランプ大統領”が実名のキャラクターで登場しているのだ。
「news.com.au」より
『ザ・シンプソンズ』の的中した最近の“予言”にはほかにもスマートウォッチの登場、ギリシャの財政危機問題、エドワード・スノーデンのリーク事件、2003年にマジシャンの人気コンビ「ジークフリート&ロイ」のロイ・ホーン氏が公演中にホワイトタイガーに襲われて重症を負った事件などが“予言”されていたのだ。
作中で描かれている物事や出来事ではたして今年も何かが“的中”するのだろうか。過去のドラマを含め、引き続きまた違った側面からもこの老舗アニメシリーズが注目されることになりそうだ。
文/仲田しんじ
フリーライター。海外ニュースからゲーム情報、アダルトネタまで守備範囲は広い。つい放置しがちなツイッターは @nakata66shinji
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