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【開発秘話】国内累計出荷本数1200万本を突破したサーモスの真空断熱ケータイマグ「JNLシリーズ」

2018.01.20

■店頭で「軽さ」を実感してもらう

 こうして完成した『JNL』シリーズは、まず0.35Lと0.5Lの2サイズで展開。小売店には新規性などが評価された。発売と同時にチラシへの掲載などの施策を行なうことで多くの小売店で取り扱われることになった。

 店頭では、軽さを実感してもらうだけでなくそれを立証するために、秤を置いて計量できるような工夫も行なった。「秤を置くとほかのマグボトルの重さも計りたくなるので、JNLシリーズがいかに軽いかということがわかることになり、認知が進むことになりました」と樋田氏は話す。

 2015年8月には容量0.6Lと0.75Lを追加し、現在のラインアップが完成する。両方とも主にスポーツ時の利用を想定しているが、追加の理由を樋田氏は次のよう話す。

「大人が使える大容量タイプのボトルがほとんどなかったことから、軽さだけでなくデザイン性でも評価を得ていた『JNL』シリーズの大容量タイプを検討しました。大容量タイプはスポーツ時に使えるとみたので調査したところ、運動時に必要な水分量は成人で約0.8L。そこで、これに近い0.75Lと、0.5Lに氷を入れて使える0.6Lをラインアップすることにしました」

 マグボトルは30〜40代女性メインユーザーだが、大容量タイプを追加したことで、男性ユーザーが増加したとのこと。「成人男性だけでなく部活動を頑張る高校生などにも使われており、ユーザー層を拡大する効果がありました」と樋田氏は言う。

★★★取材からわかった『サーモス 真空断熱ケータイマグ JNL』シリーズのヒット要因3★★★

1.徹底した軽さの追求

 目標とした軽量化目標を達成した後も、量産に入る直前まで軽量化を追求。その結果、容量0.35Lで前モデルより30%の軽量化を実現。持ち比べたら違いがわかるほどの軽さがストロングポイントになった。

2.性能を維持しつつ軽量化

 ただ軽くしただけでなく、強度と保温/保冷機能を維持。強度、保温/保冷機能ともに犠牲にすることなく軽量化を実現したことで、携帯性が格段に高まった。

3.使い勝手の向上

 パッキンを小さくしたり飲み口の脱着がワンタッチでできるなど洗浄性を高めたほか、飲み口の穴を拡大して飲みやすくした。使い勝手が全般的に高まったことも大きな支持を得た。

 すでに発売から5年以上経過している『JNL』シリーズだが、この間、カラーバリエーションは変更しているものの、それ以外は何一つ変更していないという。これにはちょっと驚いたが、それだけ完成度が高いということである。売れ続けるのも納得だ。

製品情報
https://www.thermos.jp/product/list/mug.html

文/大沢裕司

ものづくりに関することを中心に、割と幅広く色々なことを取材するライター。主な取材テーマは商品開発、技術開発、生産、工場、など。当連載のネタ探しに日々奔走中。近著に「バカ売れ法則大全」(共著、SBクリエイティブ)。

■連載/ヒット商品開発秘話

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