
ローランドは現地時間1月9日から12日までアメリカ・ラスベガスで開催中の世界最大の家電見本市、CES2018において、高音質オーディオ・レコーダーや世界初の完全ワイヤレス・ギターアンプ、iOS用音楽アプリなどを発表した。
■高音質オーディオ・レコーダー『R-07』(3月発売予定)
楽器の演奏、会議や取材、語学学習などの場面で、録音・記録が必要なシーンが増えているが、スマートフォンの機能で録音すると、音質の調整が難しい上、録音中の電話やメール着信が妨げになる場合もある。一方、高音質で音声を録音できる小型レコーダーは、操作や録音設定が複雑で、初心者や電子機器が苦手な人には使いこなしが難しい側面もあった。
今回発売される『R-07』は、録音の知識がない人でもシンプルに迷わず操作でき、楽器演奏など高い音質が必要とされる録音でも満足いくクオリティを実現したオーディオ・レコーダーだ。従来のレコーダーでは、録音する環境に合わせて細かな設定が必要だったが、『R-07』であれば「楽器」や「会議」など、録音する対象に合わせた「シーン」を選ぶだけで最適な録音設定が可能だ。
その主な機能としては、録音設定に必要なパラメーターや機能の組み合わせを、対象に合わせた「録音シーン」として用意。「音楽HiRes」や「音楽長時間」など録音モードの設定はもちろん、「楽器」や「会議」など場面に合わせた設定を選び、最適な録音がいつでもすぐに始められる。
さらに「リハーサル」の機能で録りたい音をあらかじめ演奏/再生して、最適な音量の入力レベルを検出、録音に不慣れな方でも確実にレベル調整ができる。また「リミッター」を使用すれば、過大な音量の入力時に発生するクリッピング・ノイズを軽減。「プリ・レコーディング」では録音開始操作の2秒前からの音を記録し、録音ミスを防ぐほか、「自動録音開始機能」を使用すれば、指定した音量に達した時に、録音ボタンを押さなくても自動的に録音が開始される。録音したデータは、パソコンを使わずに『R-07』本体で編集することができる。
さらに『R-07』は、一般的な音楽CDの音質を超えるハイレゾ音質の録音/再生に対応。WAV形式でのサンプル・レートは最大96kHz、量子化ビット数は最大24bit。また、高性能のステレオ・マイクを内蔵し、楽器メーカーならではのこだわりの設計により、手のひらサイズながらプロレベルの高い音質で録音をすることが可能だ。チューナーとメトロノームも内蔵しており、楽器演奏の録音にも最適だ。
本体サイズは幅61×奥行き103×高さ26mm、150g。本体カラーはブラック、レッド、ホワイト。価格はオープン価格。
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