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折り畳める〝チェーンレス自転車〟は普及するか?

2018.01.12

『チェーンレス』の明らかなメリットは、チェーンがはずれるとか、ズボンの裾が汚れるといった、チェーンにかかわるトラブルの確率をゼロにしたこと。もちろん、注油メンテナンスも不要。そして、構造がシンプルになったおかげで、折り畳みが非常に楽になった点も挙げられる。折り畳み式でありながら自重が11kg強と軽く、折り畳んで、車のトランクに収納するまで15秒しかかからないという。

『チェーンレス』が資金調達に成功した後の小売価格は999ドルを予定しており、現在キックスターターでは、799ドルの「早割」キャンペーンが実施されている。販路は、米国、カナダなど一部の国に限られるが、ニーズがそれなりにあれば日本を含めた多国籍展開も検討するとしている。

<クラウドファインディング・ウォッチャー鈴木の目>
革新性 ★★★★☆
利便性 ★★☆☆☆★★★★☆
デザイン性 ★★☆☆☆

チェーンなしの自転車は世界初ではないが、商業ベースに乗って、「それなりに売れそう」(つまりアイデア倒れで終わらない)な製品であることを考えると、革新性は高いと思う。

一方、利便性については、どうだろう。冷静に考えると、チェーン付きの自転車は、そう簡単にはチェーンははずれず、頻繁に注油が必要というわけでもない。ただ、朝が忙しいビジネスパーソンが、通勤用に使うのであれば、万が一のチェーントラブルや汚れがないのは大きなメリットとなる。都会の雑踏の中、スーツ姿でチェーンを直すというのは、結構格好悪いというのもあるし。逆に自転車を使用するのが休日の散歩くらいであれば、約10万円出してまで、利便性を確保したいとは考えないだろう。よって、利便性については、使う人よりけりとなる。

デザイン性については、機能性を優先したぶん、ちょっとイケてない。ロードバイク愛用者が、これに乗り換えるかというと疑問符がつく。通勤専用のセカンドバイクという扱いならアリかもしれないが。

文/鈴木拓也
老舗翻訳会社の役員をスピンオフして、フリーライター兼ボードゲーム制作者に。英語圏のトレンドやプロダクトを紹介するのが得意。

※記事内のデータ等については取材時のものです。

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