
生産性は下げることなく、残業もせずテキパキと業務をこなすことが求められる、今のビジネスパーソン。単なる頑張りでは限界があり、「すぐに効率化できるやり方はないか?」と模索している人は多いのではないだろうか。
そうしたお悩みを持つビジネスパーソンにお勧めしたいのが、先日発売された書籍『超速 片付け仕事術』(美崎栄一郎著/かんき出版)。本書では、大手企業で月100時間残業していた著者が、「12時出社5時退社」を実現するために編み出した、様々なライフハックが紹介されている。
本書のライフハックのコンセプトは、モノ、PC、人間関係などあらゆるもの「時間をかけずに片づける」ことで、業務効率を最大化するというもの。ただし、巷でよく行われているような、自己満足的な「整理のための整理」ではない。今回の記事では、「片付け仕事術」とはどのようなものか、その一端を紹介したい。
●PCモニターの付箋はご法度
今日中に終えておくべきタスクを付箋に書いて、PCモニターの筐体に貼っている人は、割と多いだろう。こうしておけば、まさかのやり忘れも防げるので、モニターの両サイドに付箋が何枚も連なるくらい貼って重宝している人もいる。
人間は無意識のうちに目の前の情報を把握しようとするため、付箋の情報によって注意力と集中力がそがれてしまう。結果、今やるべき画面内の仕事が、なかなかはかどらなくなってしまう。
付箋をPCの周囲に貼るのでなく、作業ノートや手帳の「表紙」に貼っておくのが正解。今やるべき仕事の間は、ノート・手帳は開いておき、終わったら閉じる。すると、次に着手すべきタスクが、付箋に書いてあるのが目に入る。これなら、注意力や集中力のロスがない。