
「お金の無駄遣い」は、誰もが自ら進んで行うものではない。しかし、自覚がないまま、実は無駄遣いになっていたということはよくあることだ。なぜ気づかぬうちに無駄遣いしてしまうのか。ファイナンシャルプランナーに聞いてみた。
■自覚しにくいお金の無駄遣いパターン3つ
お金の無駄遣いといっても、さまざまなパターンがある。ファイナンシャルプランナーの高山一恵さんに、自覚しにくい無駄遣いパターンを3つ挙げてもらった。
1.「ちょこちょこ買いの積み重ね」による無駄遣い
人は3万円のコートを買ったなど、数万円程度の買い物については「お金を使った!」という感覚が残りますが、コンビニで買うお菓子、カフェで買うコーヒー、ドラッグストアで買うリップクリームなど、1回の使用金額が数百円程度の買い物については、何気なく使っている人が少なくありません。
チリも積もれば山となるというように、1回の買い物の金額は小さくても、積み重なると1ヶ月で数万円にものぼることも。朝晩カフェに寄ってコーヒーをテイクアウトする習慣がある人などは要注意です。
2.「人に流されてなんとなく買ってしまう」ことによる無駄遣い
友人などと買い物に行った際、特に欲しい物がないのに友人が買い物をしているのを見て、なんとなく自分も買ってしまう。特にアロマには興味がないけど、友人がアロマ教室に通うみたいだから、とりあえず自分も通う。
このように、人に流されやすい人は、買った後に「無駄遣いだった!」と後悔するケースが多いようです。この手のタイプは、クレジットカード入会の勧誘なども受けやすく、無駄な入会金や年会費を支払っている傾向もあるようです。
3.「面倒くさがりで現状に甘んじてしまうタイプ」の無駄遣い
休日は銀行のATM手数料がかかるのは知っているけど、数百円程度だしまあいいか。携帯電話のプランも見直したほうがお得になるらしいけど、店頭に行くのが面倒くさい。
このように、“面倒くさがりで行動しない人”も無駄遣い傾向にあります。比較的、家計に余裕がある人が陥りやすく、「少しくらいならいいか」と思ってしまうようです。
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