人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

見た目で食欲をそそるビジュアル系料理全盛の今こそ、知っておきたいこと

2018.01.11

■料理を見ないで食べると少量で満足できる!?

 真のグルメは料理を“五感で味わう”といわれているが、その中で視覚=ビジュアルが持つ影響力は一般に考えられているほど強大なものであることが指摘されている。新たなダイエット法にすらなり得るというのだ。

 昨年6月に独・コンスタンツ大学の心理学研究チームが「Food Quality and Preference」に発表した研究では、視覚障がい者の学生は食べ物のクオリティ(味、鮮度など)にシビアな評価を下し、食べる量も少なくなる傾向があることを明らかにしている。つまり料理のビジュアルがない状態では、味に厳しくなり摂取量も減るということだ。

舌だけが主役ではない“ビジュアル系料理”全盛時代に知っておきたいこと
Psychology Today」より

 調査では視覚障がい者を含む学生90人にアイスクリームのテイスティングを行なった。ほとんどの学生が美味しく食べられ楽しい体験であったことを報告しているが、味や鮮度、楽しさなどの評価において視覚障がい者の学生のほうがより低い採点を下す傾向が浮き彫りになった。そして視覚障がい者の学生はアイスクリームを食べる量も平均で9%ほど少ないこともわかったのだ。

 研究チームは料理や食品の“目で味わう”要素が実際に味や満足感に影響を及ぼしていることを指摘している。そのためビジュアル情報を遮ることで、味や魅力が減少すると考えられるという。そして食べる量も減るのだ。

 しかしながらこのメカニズムはまだ完全には説明できず、ほかの仮説としては視覚が遮られることで嗅覚が鋭敏になるため、食品の匂いからくる鮮度の評価にシビアになり、食べる行為がきわめて意識的なものになるためにあまり量を食べられなくなるとも考えられている。いずれにしても、視覚を遮断した状態で食べることで、満足感が早く訪れて食事が少量で済む傾向は確かにあるという。したがって、新たなダイエット法(アイマスクダイエット!?)の開発にも繋がるということだ。

 この場合あくまでも視覚を完全に遮断することが肝心で、照明を落とした薄暗いレストランなどでは逆に食事量が増えることが各種の実験で明らかになっている。これはいわば目の錯覚で、提供された料理の量が薄暗い照明下では実際より少量に感じられるため、普段より多く食べてしまいがちになるということだ。

 ともあれ減量を考えている向きにとっては貴重なヒントになる話題ではないだろうか。外食の際には、見た目が美味しそうではない方のメニューをあえて選ぶことで、不本意ながらも(!?)食べる量を減らすことができるかもしれない。見た目で食欲をそそる“ビジュアル系料理”が全盛の今日だからこそ、なおのこと気に留めておきたいものだ。

文/仲田しんじ

フリーライター。海外ニュースからゲーム情報、アダルトネタまで守備範囲は広い。つい放置しがちなツイッターは @nakata66shinji

※記事内のデータ等については取材時のものです。

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2019年7月16日(火) 発売

DIME最新号の特別付録は超強力なUSBモバイル扇風機!大特集は「夏の新製品辛口評価テスト」!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 10401024号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。