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2018.01.11

見た目で食欲をそそるビジュアル系料理全盛の今こそ、知っておきたいこと

舌だけが主役ではない“ビジュアル系料理”全盛時代に知っておきたいこと

 商品をアピールするのに、パッケージデザインが重要であることは間違いない。特に食料品においては、パッケージの描かれ方が美味しさを左右するといわれている。料理写真やパッケージデザインという“見た目”が第一にくるのは確かだが、最近の研究では商品を手にとった時の“手触り”もまた味や好感度を左右する重要なファクターであるという。

■カップの形状が味に影響している

 テイクアウトしたコーヒーやコンビニコーヒーは紙コップやプラカップに入れられるが、最近の紙コップはエンボス加工といわれる表面がデコボコしたものも多い。また最近のお菓子の包装箱などは、商品名が浮き上がるように立体的な印刷を施されたものも目立つ。こうした加工は消費者心理に何らかの影響を及ぼしているのだろうか。

 オランダ・トゥウェンテ大学の研究チームが先頃、食品産業関連学術誌「Food Quality and Preference」で発表した研究では、カップの形状が飲料の味に影響を及ぼしているのかどうかを探る実験が行なわれている。

 実験では、手にするとゴツゴツした感触をもたらすデコボコのパターンが施されたコーヒーカップと、表面が滑らかな一般的なコーヒーカップの2つを使ってテイスティングの調査を行なった。架空の飲料メーカー(実験参加者には架空であるとは特に知らせていない)のコーヒーと砂糖入りココアを、それぞれ2つのカップで飲んでもらい味を評価してもらった。

舌だけが主役ではない“ビジュアル系料理”全盛時代に知っておきたいこと
Science Direct」より

 結果は興味深いものになった。たとえ同じコーヒーでも、ごつごつしたカップで飲んだほうが苦味が増して濃い味に感じられている傾向が明らかになった。一方、ココアは普通のカップで飲んだほうが甘味が増してマイルドに感じられていることもわかったのだ。もちろんコーヒーもココアも、カップを変えただけで同じものであるのだが、飲む際の容器が味に少なからぬ影響を与えていることが指摘されることになったのである。

 そして好き嫌いの評価では、苦味が特徴のコーヒーをごつごつしたカップで飲んだ場合のほうが人気が高まり、ココアの場合は普通のカップで飲むほうに多く好感が持たれた。つまり、味と外観がイメージ的に一致することで、好感度も高まるということである。

 食品や料理の魅力を高める手段として、当然ではあるがパッケージデザインや料理写真が重要視され、これまで食器の形状や手にした時の感触などはあまり考慮されてこなかったが、今回の研究で手触りも商品の魅力を左右するものであることが指摘されることになったのだ。確かに生ビールはゴツいビールジョッキで飲んだほうが美味しく感じられるだろうし、同じくワインもワイングラスで飲んだほうが楽しめそうだ。直接手づかみで料理を食べるメニューはもちろんのこと、手触りなどの触覚も食の楽しみに大きな影響を及ぼしていることになりそうだ。

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