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2018.01.09

不愉快になる相手はスルーしなさい

■連載/あるあるビジネス処方箋

 今回は特にこの1年、私が苦しみながら、コツをつかんだことを紹介したい。12年前、38歳のときにフリーランスのライターになった。当時から、コンビを組む出版社の編集者は平均年齢が30代前半だった。この12年間で、90~110人と仕事をした。その8割は編集者としてのキャリアが7~10年前後で、ビギナーから中堅になろうとする時期だった。

 私は、ほとんどの編集者のレベルに物足りなかった。企画の打ち合わせや取材先の選定、取材交渉、原稿をめぐるやりとりなどで話し合うと、もどかしいものを感じた。残念だが、双方で深い会話にはならなかった。こちらが、10段階の8~10のレベルの回答を求めると、返ってくるのは3~4だった。

 今は私が50歳となり、担当の編集者とは20歳近い差がある。中には、25歳下の編集者もいる。いずれもがキャリアの差が大きく、仕事の経験や知識に差がある。何度も会話をしても意思疎通を図ることができない場合もある。双方で不快な印象を持ち、仕事の縁が切れたこともあった。おそらく、相手の編集者はもっと経験が浅く、自分の思い描いたとおりに動いてくれるフリーライターと仕事をしたかったのだろう。私も仕事の会話をするのに心底から疲れる編集者と組むと滅入るものがあった。

 この12年間、こんな悶々とした悩みをもっていたが、昨年ごろから、しだいに心が晴れるようになった。そのいきさつを紹介するので、読者諸氏が職場で悩んだときの参考にしてほしい。

■しっかりと相手の力を見る

 私は、この1年間で相手の編集者をスルーするようになった。仕事については最低限度の会話をしつつ、それより先には深入りしないようにしている。これは、心身の健康を保つための最高のセルフコントロールだ。

 あなたが40~50代の会社員や個人事業主であったとすると、30代前半までくらいの人と仕事でコンビを組むとき、双方の間に大きな差があるはずだ。経験、知識、見識、ノウハウなど…。通常、ここまで大きな差があると徹底して深い議論をすることはできない。議論は力のレベルが拮抗してこそ、成り立つ。このことを正確に理解することなく接するから、30代前半までの社員の言動に腹が立ったり、キレたりする。私はこの12年間、この壁にぶつかっていた。

 自戒の意味も込めて言えば、はじめから、「自分とは違うのだ」と理解しないといけない。私は、この1年、20代の編集者10人ほどと仕事をした。その都度、「自分とは25年の差がある。この相手とは真剣勝負はできない」と言い聞かせた。

 しっかりと相手の力を見ると、興奮し、言い返してきても腹が立たない。相手を「自分と同じレベル」とか、「ある程度話し合えるレベル」と思うから無理が出る。「25年の差があり、ビギナーに近い」と見ると、必要以上に期待することがない。ある意味で突き放して見ると、「今の言い分は、10段階の3かな」「今のは、4だ」「今度は、2になった」とクールにとらえることができる。この姿勢こそが、大切なのだ。上司が部下を見るときにも応用ができるはずだ。

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