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2018.01.09

明日を読み切るために!若いビジネスマン必見のNetflixのドラマ『ランク社会』

■『ブラック・ミラー』シーズン3-1「ランク社会」


2017年、Netflix オリジナル作品
イギリスTVシリーズ
エミー賞受賞作品
https://www.netflix.com/jp/title/70264888

 主人公のレイシーは都会の企業に勤める若い女性だ。日本と同じように彼女が住む街でも皆がスマホを使って生活している。電話連絡はもちろん、買い物にも本人確認にもスマホが大活躍。スマホがなければ生きていけない。

 ただ、この街の特徴は、通信、決済、本人確認の手段の他にも、他人を評価する手段として、スマホが使われていることだ(むしろこちらの方が主流となっている)。仕事で誰かが手柄を上げると、周りのみんなが一斉にその人に「Good(いいね!)」を送る。ポケモンGOのようにスマホを向けてタップすると相手のスマホに「Good」が送られる仕組みだ。「Good」は最大で星5つ(気分に応じて星の数を調整できる)で、評価してくれた人の数や星の数で、総合点数がでる仕組みだ。

「Good」の評価だけでなく、「Bad(ださい!)」の評価もつけられるので、ダサイ服装で街を歩いていると、すれ違う人たちが次々「Bad」をつけてきて、自分の持ち点がどんどん減っていく。

 というように、この街の人々は皆スマホに点数を持っていて、「good」「Bad」を付けあって暮らしている。そして、獲得した点数でその人の評価が決まる。5点満点のうち、4.5点以上あると、セレブ・素晴らしい人となり、4.4から3.5点までが普通、3.4から3点が危ない傾向、2.9以下が人間以下・一緒に暮らしたくない人たちとなる。

 このような序列がしっかりとできている。そして、上にいくほど、生活で優遇を受けることができる。逆に点数が低いと優遇が少なくなる。結果的に低得点だと生活困窮になる可能性が高くなる。それでも、点数を上げれば上に行くことができると考えられているので誰もが点数稼ぎに必死になっている。

 風刺の利いた佳作で、明らかに米国のクレジットスコア社会をモデルにした作品だ。エミー賞受賞作品というのもうなずける。
クレジットの使い方で点数をつけ社会的地位を決めるという仕組みが米国では完成しており、それが行き着くところまで行くとこんな社会になるということを予言する作品である。

 日本でも電車の中では多くの人がスマホを見てうつむいている。新聞を読んでいる人がいなくなってしまったことを考えると、アメリカやイギリス以上のスマホ社会が到来しているのかもしれない。すでにインスタグラムの「いいね!」の数に報奨金を出す企業がでてきているという。また、インスタのフォロワー数が1万人という社員に月5万円のボーナスを出す小売りチェーン店もでてきた。今後日本のスマホ社会はクレジットカードで評価され、仕事や生活の仕方、考え方でも評価される時代が来るのではないか。

 クレジットスコアのことを知っていた私には、まったく違和感がなく観ることができる作品だったが、もしこれが現実になったらと思うと、さすがにぞっとする。スマホがなくなったら生活できないという若いビジネスマンにぜひ見ていただきたい1本である。

■関連情報
https://www.netflix.com/jp/title/70264888

文/岩田昭男

消費生活ジャーナリスト。1952年生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。
同大学院修士課程修了後、月刊誌記者などを経て独立。
流通、情報通信、金融分野を中心に活動する。

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