■<メリット・3>背景をボカしやすい
やっぱり背景のボケた写真は、良い写真に見えます。デジタル一眼カメラに手を出す大きな目的のひとつが背景ボケ、という人も多いのではないでしょうか。単焦点レンズには、この背景ボケを演出しやすいというメリットがあります。背景がボケる要素はいくつかありますが、写真の明るさに影響した「F値」がボケにも関係します。他の撮影条件が同じであれば、「F値」が小さくなるほど背景が大きくボケていきます。暗い場所での撮影と同様、最小F値が小さい傾向にある単焦点レンズは、ボケに関してズームレンズよりも優位であると言えるでしょう。
■<メリット・4>激しく動く被写体を撮りやすい
動く被写体をブレないように撮るには、シャッタースピードを上げる必要があります。でも、シャッタースピードを上げると、写真が暗くなるという影響が出ます。そこで、F値の小さい単焦点レンズの出番。シャッタースピードの変更で暗くなるところ、F値を小さくして明るくすることで丁度よい塩梅に調節することが可能です。明るいレンズはハイスピードレンズと呼ばれることもあり、速い動きに強い特徴があります。
■<メリット・5>小さくて軽い
ズームレンズは内部の構造が複雑で、巨大化しやすい傾向にあります。その点、ズームという便利機能を廃することでシンプルにまとめた単焦点レンズは、逆に小型化しやすい。気軽に持ち運べる大きさ&重さかどうかは、写真をコンスタントに撮り続けられるかどうかを決める重要な要素です。持ち出すのが面倒で「スマホで良いか…」とならないためにも、初めのうちは無理なく持ち運べるサイズにとどめたいところ。
■<メリット・6>安い!
もちろん、高額な単焦点レンズもあります。ですが、同等の画質を求めるとなると、ズームレンズの方が高くつく傾向にあるのは間違いないでしょう。1~2万円程度の、一眼カメラのレンズとしては比較的に手が出やすい価格帯でも、探せば驚くほど高画質なレンズが見つかるはずです。