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2018.01.05

人工知能、機械学習で進化したHUAWEI『Mate 10 Pro』の使い勝手を検証

■連載/石野純也のガチレビュー

 人工知能や機械学習といったキーワードは、IT業界のトレンドだ。スマートフォンにもその波は押し寄せ、GoogleやAppleも、こうした技術を取り入れ、端末の機能に反映させている。こうした中、ファーウェイ傘下のハイシリコンが、機械学習の処理に特化したNPU(ニューラルネットワーク・プロセッシング・ユニット)を搭載する、「Kirin 970」を独ベルリンで開催されるIFAで発表した。

 このKirin 970を搭載する初のスマホが、ファーウェイ製の「Mate 10 Pro」だ。日本では、SIMフリースマホとして発売。背面に搭載された、ライカと共同開発のカメラも、より明るく撮れるように進化している。NPUを搭載したことで、カメラ撮影時に最適なシーンで撮れるなど、チップセットの特徴も活かす。筆者も、このMate 10 Proをいち早く購入。約1週間使ってみた。ここでは、その実力をお届けしよう。


ファーウェイが12月に発売した「Mate 10 Pro」

■最新チップによる高いパフォーマンス、人工知能を活かした機能も

 Mate 10 Proでまず取り上げておきたいのが、そのパフォーマンスだ。先に述べたように、チップセットには最新のKirin 970を採用。NPUを搭載しており、機械学習の処理にも優れているという。使ってみて感じたのが、パフォーマンスの高さだ。

 元々処理能力が高いだけでなく、NPUによってユーザーの利用動向を学習。メモリの使い方などを最適化することで、使い続けてもパフォーマンスが落ちないのが特徴となる。残念ながら、パフォーマンスが低下するほど、長時間使い込めてはいないが、アプリを一通りインストールした状態でも、動作はスムーズ。AnTuTuベンチマークのスコアの高さも、それを裏付ける。


AnTuTuベンチマークでは、スコアが17万点を超えた

 機械学習の成果も、すぐに体感することが可能だ。わかりやすいのは、カメラのシーン認識だろう。Mate 10 Proはオートモードで撮影する際に、被写体が何であるかを認識する。認識した被写体によって、最適な絵作りを自動的に選ぶのだ。シーンの認識だけなら他のスマホや、デジカメにも搭載されているが、Mate 10 Proは選択が速く、しかも正確性も高い。今、どのモードになっているかは、カメラに表示されたアイコンで確認できる。これによって、たとえば料理ならより温かみを増した写真に仕上がる。


被写体を認識すると、モードが切り替わる。この場面は夜景と判断された

 端末にプリインストールされた、マイクロソフト翻訳も、機械学習の効果が体感できる機能のひとつだ。マイクロソフト翻訳は、マイクロソフトが開発した翻訳アプリで、機械学習によって、文脈の把握や、翻訳の正確性を高めているのが特徴。アプリ自体は一般的なAndroid端末でも利用できるが、プリインストール版は、Kirin 970に最適化されている。

 試しに、このアプリを使って、過去の記事の冒頭部分をネットワークにつながず翻訳してみたが、確かにSnapdragon 835を搭載した「Galaxy Note8」と比べると、Mate 10 Proの方が処理は速い。Galaxyでは、一部が日本語のままだったが、Mate 10 Proはすべて英語にしてくれた点も、評価できる。ローカルで機械学習の処理能力が上がったことで、ネットワークにつながっていない可能性が国内より高い海外でも、翻訳アプリをスムーズに使える。これは、便利なポイントといえそうだ。


マイクロソフト翻訳のローカル処理も、非常に速くて正確

 とはいえ、現状だと、NPUの恩恵を感じられるのは、主にこの2つに留まる。派手な売りの割には、ユーザーに提示されている機能が少なく、拍子抜けだったことも否めない。もっとも、マイクロソフト翻訳が示したように、Kirin 970のNPUはAPIが公開されているため、アプリ側から利用することもできる。今後、機能が続々と追加されていくことにも期待したい。

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