
トレンド総研による「目の悩み」に関するアンケート調査結果では、「疲れ目」と「かすみ目」がトップに上った。多くの人が「目薬」で対策しているが、実は、目薬は何でもいいというわけではないらしい。そこで眼科医に、原因によって目薬を選び分ける方法や点眼の頻度やタイミング、眼科の目薬との違いなどを聞いた。
■現代人の目の悩みトップツーは「疲れ目」と「かすみ目」
毎日パソコンやスマートフォンなどを扱っている中、知らずに酷使しているのが「目」だ。トレンド総研が2017年11月に20~70代の男女500 名に対して行った調査の結果によると、日々感じている目の悩みとして多かったのは「疲れ目」83%と「かすみ目」46%だった。
トレンド総研「『目の悩み』に関する調査」 2017年11月10日(金)~11月13日(月)
調査対象:20~70 代 男女 500 名 (年代・性別 均等割付) インターネット調査より
■疲れ目やかすみ目の原因は人それぞれ違う
しかし、この疲れ目やかすみ目の原因は、人それぞれ異なるという。
だんのうえ眼科・二子玉川院 院長の大島由莉先生によると、特に多いのは次の3つの原因だそうだ。
●目の酷使による疲れ・ピント調節機能の低下
「パソコンやスマートフォンなどを長時間、同じ画面を見続けることにより、目が疲れている方が多いです。また、小さな画面をずっと見ていると目のピント調節機能が低下し、モノがかすんで見えるようになることもあります」
●乾燥による角膜ダメージ
「パソコンやスマートフォンなどをじっと見続けていると、無意識にまばたきの回数が減り、涙量が減るため目が乾燥しやすくなります。もちろん、空気の乾燥が原因のこともあります。目が乾燥すると、目に負担がかかるほか、目を守る涙のバランスが崩れ、表面が傷つきやすくなり、放置すると角膜にダメージが生じます。さらにピントも合わせにくくなるため、かすみ目にもつながります」
●加齢による涙液の減少・老眼
「涙液は加齢により自然と減少していくため、先ほどの乾燥による角膜ダメージリスクが高まります。また老眼が進むことでも、目が疲れやすくなります」