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2018.01.03

ビートルズの魅力をアナログ盤以上に引き出せるとっておきの聴き方とは?

 一昨年は来日50周年、昨年は『サージェント・ペパース・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』50周年記念エディションや全LPレコードの復刻発売など、とにかく話題に事欠かないビートルズ。筆者のTwitterやFacebookのタイムラインにも、毎日のようにビートルズ関連の書き込みが流れてくる。そこで気がつくのは、ビートルズの音楽について書かれているものが少ないことだ。この盤の編集はオリジナルとどう違うとか、あっちの方が音がいいやら悪いやら、同じアルバムを何枚持っているとか、LPの帯がどうこうなどなど、音楽「周辺」の話題が圧倒的に多いのだ。マニアのフォローや友達が特別多いというわけでもないのにこれだから、マニアたちはたいへんなことになっているのは想像に難くない。まあ、音楽としては聴き尽くしたからこその楽しみ方なのだろう。そこを極めるのも悪くはないが、盛り上がっているのを機会にいま一度、ビートルズの楽曲の魅力に目を向けるてみるのはどうだろうか。だってビートルズは音楽家なんだから。

 たとえばカヴァーを聴いてみる。

 ポール・マッカートニーは近年ジャズ・アルバムを作ったりと、ジャズ好きを表明しているが、これは昔からのこと。じつはポールは「ジャズ・ヴォーカルの女王」エラ・フィッツジェラルドのファンだったことは知る人ぞ知る事実。エラはビートルズのリリース直後に「キャント・バイ・ミー・ラヴ」をカヴァーしているのだが、ポールはさっそくそれを聴いて、エラがその曲を歌ったことを光栄に思うという発言を残している(書籍『ビートルズ・アンソロジー』)。これはたんにエラのファンということだけではなく、ポールが意図した曲の魅力がそこにちゃんと表現されているからこその発言だろう。

 また、ブラジル音楽のボス、セルジオ・メンデスは、自身のバンド「ブラジル'66」で「フール・オン・ザ・ヒル」をビートルズ発表の翌年68年にカヴァー。当時アメリカでチャート6位の大ヒットとなっている。メンデスによって、多くの人がまた違う形でビートルズの曲の魅力に気がついたわけだ。

 いまや「ギターも弾けるヴォーカリスト」という逆転の認識の方が強いが、スーパー・ジャズ・ギタリストのジョージ・ベンソンは、ビートルズが『アビイ・ロード』を発表した直後に、同アルバムの収録曲のカヴァーだけで1枚のアルバムを作った。ベンソンにとって、この『ジ・アザー・サイド・オブ・アビイ・ロード』で本格的にヴォーカリストとしても活動を始めた記念すべきアルバムなのだが、バリバリのジャズ・ギター・プレイとメロウなヴォーカルで彩られた『アビイ・ロード』の楽曲は、ビートルズ版を知る人こそ、そのアレンジと解釈に驚くことだろう。

 こういったカヴァーの名演を聴けば、逆にビートルズのオリジナルにもまた新たな魅力が見えてくるのではないだろうか。

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