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2018.01.02

自動運転の導入をきっぱり否定するマクラーレンのポリシー

■連載/金子浩久のEクルマ、Aクルマ

 いま、どんな自動車メーカーに訊ねてみても、自動運転への取り組みについて積極的な答えが返ってくる。レベル3やレベル4、あるいはレベル5までの自動運転の実現へ向けたビジョンがロードマップ付きで滔々と語られる。それだけ、自動車メーカーにとって自動運転はブルーオーシャンであり、大きなビジネスチャンスであることは間違いないからだ。

 しかし、自動運転に取り組むつもりはない、とハッキリ拒絶しているメーカーがあったのである。マクラーレンだ。スペインのバルセロナで行われたマクラーレン『570Sスパイダー』のメディア試乗会に参加した時、それを知った。

 

 バルセロナ近郊の丘陵地帯を400km余り走り終え、ディナーのテーブルで隣に座ったチーフエンジニアであるポール・バーナム氏といろいろと話した。『570Sスパイダー』の仕上がり具合から始まり、マクラーレン・ホンダによるF1グランプリの苦戦ぶりなど多岐わたる中で、僕は何気なく訊ねてみた。

「マクラーレンは、自動運転にどのように取り組んでいくのですか?」

 バーナム氏は、少しの猶予もなくキッパリと言い切った。

「自動運転はまったく考えていない。なぜならば、マクラーレンはスポーツカーメーカーだから。スポーツカーというのは運転することが楽しみであり、喜びをもたらすクルマだと考えている。自動運転には、運転の楽しみと喜びが存在しないから、マクラーレンはその機能を組み込むことはないし、研究することもない」

 バーナム氏は、これ以上ないくらい明確に否定した。気持ちいいくらいハッキリした“NO”だった。でも、言われてみれば、100%その通りだと思う。自動化技術が飛躍的に発展したら、運転はクルマに任せてしまうのだから、“楽しみ”や“喜び”などが存在する余地はない。

 先月、発表された新型アウディ『A8』が実現した「レベル3の自動運転」は一時的にドライバーが運転中にハンドルから手を離しても、その間はクルマが安全を担保して運転してくれることになっている。ハンドルから手を離すわけだから、“楽しみ”や“喜び”など生まれるわけがないではないか!(苦笑)

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