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2018.01.02

1回の投与に36.5万円!話題のがん治療薬「オプジーボ」と抗がん剤の違い

1回の投与に36.5円。オプジーボは果たして「夢のがん特効薬」か?

1回の投与に73万円を要し、厚労省による緊急引き下げで半額の36.5万円になった、がん治療薬オプジーボ。報道では、薬価にかかわる話題性が先行し、実際の効果や副作用といった具体情報についてはあまり分からないまま、「こんなに高いのなら夢の特効薬にちがいない」と思い込んでいる人もいるかもしれない。

今回は、オプジーボに詳しい佐々木治一郎教授(北里大学医学部附属新世紀医療開発センター教授・北里大学病院集学的がん診療センター長)の近著『今こそ知りたい! がん治療薬オプジーボ』(廣済堂出版)を参考に、このがん治療薬の実態を紹介したい。

今こそ知りたい! がん治療薬オプジーボ

●オプジーボは新機軸の免疫療法

オプジーボは、主流の抗がん剤や分子標的薬とは異なる、免疫療法の薬剤だが、従来型の免疫療法とも異質な面を持っている。がん細胞の中には、天敵となるリンパ球の一種、キラーT細胞からの攻撃を回避する仕組みが備わっているものがある。これはがん細胞の表面にあるPD-L1というたんぱく質が、キラーT細胞の表面にあるPD-1というたんぱく質と結合することで、キラーT細胞を不活性化してしまうというもの。こうなるとキラーT細胞は、がん細胞への攻撃を行わなくなる。

オプジーボには、キラーT細胞のPD-1に先に結合しまうことで、がん細胞のPD-L1との結合を阻害する作用がある。これによりキラーT細胞は、その力を封じ込められることなく、がん細胞を攻撃できる。この薬剤は、がん細胞自体を攻撃するのではなく、がん細胞を攻撃する免疫システムの働きを強化するのもので、新機軸の免疫療法とされる。

●オプジーボの適用対象は?

オプジーボは、当初はメラノーマ(悪性黒色腫)の治療薬として承認された。このがんの想定患者数が非常に少ないことが、薬価が高額になる一因となった。その後、非小細胞肺がん、腎細胞がん、悪性リンパ腫、「再発又は遠隔転移を有する」頭頸部がんへと順次適用が拡大された。これ以外にも目下、様々ながんに対する臨床試験が行われており、適用拡大が進むとみられている。

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