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クラウドファンディングの魅力と投資リスク

2018.01.02

■連載/山崎俊輔のフィンテック入門

今回は、ここ数年盛り上がりを見せているクラウドファンディングの魅力と投資リスクについて考えてみます。

【フィンテック入門】クラウドファンディングで失敗しない上手な利用方法

■ビジネスを立ち上げるとき、銀行に頭を下げるだけが資金獲得の選択肢ではなくなった!

 ビジネスを立ち上げるとき、どうしても資金がいります。多くの場合、創業者は一定の資金を用意しますが(起業時の発行株式とする)、それだけでアイデアを形にして世に問うことができるわけではありません。

 資金を調達する仕組みとしては大きくわけて、市場に直接資金を集めに行く株式や債券の発行と、銀行等に資金を融資してもらう方法があります。しかし、無名の企業がいきなり株式や債券を上場することはできません。

 エンジェルと呼ばれるようなベンチャー企業に投資する人たちに資金を出してもらう方法もありますが、審査も厳しく、また発行株式の多くを渡すことにもなってしまい、経営の自由度は下がってしまう恐れもあります。

 かといって銀行にお金を借りるのも大変です。日本中の銀行が貸すお金は余っているというのに、担保がない場合、事業が失敗したとき資金回収が困難になることを恐れて、銀行はチャレンジを支援するリスクを取りたがらないからです。

【フィンテック入門】クラウドファンディングで失敗しない上手な利用方法

 しかし、本当にユニークなビジネスアイデアというのは評価が難しいもので、こういうシチュエーションこそ、ITと金融を変えるフィンテックの仕組みが求められるところです。

 クラウドファンディングは、企業の資金問題を解決する新しい選択肢となっています。

■直接個人がアイデアを形にする資金を提供するクラウドファンディング

 もしかするとクラウドファンディングにお金を入れたことがあるよ、という人は結構多いかもしれません。それくらい、クラウドファンディングの認知度は高まりつつあります。

 クラウドファンディングの基本的な仕組みは、ネットを通じてまだ無名の企業や個人がそのアイデアを提示、いくつかの形式で資金提供を募り、資金提供者にはアイデアが実現した場合に、その成果物を提供する形で応える仕組みです。

 Kickstarterがもっとも有名なクラウドファンディングでしょう。私たち個人としては、そこで提案されている具体的な「モノ」について先行予約の感覚で資金を投じることで、人より早く(多くの場合はさらに割安で)新商品を手にすることができます。

【フィンテック入門】クラウドファンディングで失敗しない上手な利用方法

 こうした商品については最初は一般店舗には出回りませんので、レアなアイテムを人より早く手に入れるような快感を味わうこともできます。そして、多くのクラウドファンディングのおかげで、企業は信用や実績を積み重ね、一般販売も行えるような体力をつけていくことにもなります。

 また、商品購入券のようなクラウドファンディングだけでなく、寄付をするような形のクラウドファンディングもあります。例えば、内戦で荒れ果てた外国に子どもの学校を作ろう、というようなクラウドファンディングの場合、クラウドファンディングに入金した金額と、リターンとして得られる対価(現地で生産されたグッズや感謝の手紙、寄付者の名前が刻まれた銘板など)は見合わないこともあります。しかし、これもひとつのクラウドファンディングのスタイルとなっています。

【フィンテック入門】クラウドファンディングで失敗しない上手な利用方法

 クラウドファンディングは、kickstarterのように、サイト運営者があって、一定の手数料を得つつ、クラウドファンディングのポータル的機能を担うのが基本です。代表的なクラウドファンディングとしては、CAMPFIRE、READYFOR?、COUNTDOWN、Makuake、A-portなどがあります。

 外国のサイトも日本語対応していたり、国内の運営者が管理するサイトも増えてきているので、言語の壁で心配する必要もなくなってきています。

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