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糖質オフダイエットは本当にカラダにいいのか?推進派VS反対派の果てしなき論争

2018.01.01

糖質オフダイエットは本当に健康にいいのか?米国の推進派VS反対派の果てしなき論争

日本だけでなく、米国でも糖質を制限するダイエットが大はやり。もともとこの種のダイエットは米国が発祥なだけに、歴史もありバリエーションも多岐にわたる。例えば、糖質を全てカットする「断糖」という極端な主張を唱える人たちがいる一方、全粒粉の穀類ならOKと主張する一派もあれば、逆に全粒粉はダメとする一派もある。糖質を比較的多く含むトマトはOKという人もいれば、不可だとする人もいる。ただし、いずれもスローガンは、「とにかく糖質を減らそう」という点では共通している。

あまたの「流派」の中で、メジャーな糖質オフダイエットのひとつとして挙げられるのが、パレオダイエットと呼ばれるもの。これは、「Paleolithic diet」を縮めた呼称で、直訳すれば「旧石器時代ダイエット」となる。名称が示すとおり、パレオダイエットが勧めるのは、農耕が始まる以前の、原始人が食べていたのと同じ食材を摂取すること。

つまり、獣肉類、魚介類、野菜、果物を食べ、中でも肉をメインに摂るべしと唱える。1万年ほど前に農耕が始まって、人類は穀類や豆類を栽培し始め、牛乳や乳製品も摂るようになったが、そうした食品は原則として不可としている。パレオダイエットのカリスマ的な推進者であるローレン・コーディアン博士(コロラド州立大学)は、ベストセラーとなった『The Paleo Diet』をはじめ、パレオダイエットに関する著作を10冊以上出しており、熱心な支持者も多い。

その中には、ミーガン・フォックスやマシュー・マコノヒーといったハリウッドセレブもいれば、大統領選挙への出馬が記憶に新しい政治家ジェフ・ブッシュもいる。

The Paleo Diet

パレオダイエットが、穀類、豆類、乳製品にダメを出すのは、人類がこういった食物を摂り始めたのは、長大な人類史のここ1万年のことに過ぎず、遺伝的に適応していないからだとする。そのせいで、近・現代人は肥満、糖尿病、高血圧、ガンなど多くの生活習慣病の危機にさらされているのだという。

パレオダイエット論者が、その正当性の根拠としてよく引き合いに出すのが、農耕開始前後で比べた当時の人の身長差だ。農耕開始前の遺跡での人骨発掘調査では、男の平均身長は175センチ、女の平均身長は165センチと推定されたが、農耕が定着した5000年前の発掘データを見ると、それぞれ160センチ、152センチとなっており、適切な栄養を摂取していなかったことが、身長が縮まった主因だとしている。

説得力はあるこのダイエット法に異を唱える科学者の一派がいる。例えば、ミネソタ大学のマーリーン・ズック教授は著書の『Paleo Fantasy』(邦訳『私たちは今でも進化しているか』)で、パレオダイエット信奉者をひるませる幾つかの論点を提示している。その一つとして挙げられるのが、「初期人類も炭水化物を食べていた」というもの。

考古学的な調査によって、3万年前の遺跡から挽き臼が発見されており、そこから植物由来の炭水化物の痕跡が見つかっているし、もっとさかのぼれば、ネアンデルタール人の歯の化石に付着した歯垢のなごりから、熱を加えた穀物を食べていたことが判明している。

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