
何じゃコレ?
全体的にはバイクのようだけど、タイヤは4本あるし、エンジンはV8っぽいし…??。
どうやらこの乗り物、「ラザレス」というフランスの小さなメーカーが製作したもの。はたしてこの奇妙な乗り物の正体とは? ラザレスとはいかに?
■マセラティのV8 4.7Lエンジンを搭載する『LM847』
今年のジュネーブモーターショーで登場したこの奇妙な乗り物は、バイクやクルマのカスタムブランド「ラザレス(LAZARETH)」が製作した『LM847』である。
特徴はやはりマセラティのV8 4.7Lエンジンを搭載することだろう。左右バンクの赤いヘッドカバー、湾曲したエキゾーストパイプが美しい8気筒エンジンは、4691ccの排気量で470hp/7000rpm、63.3kgf・m/4750rpmの出力を誇る。
基本的なシルエットはバイクと呼べるものだが、タイヤを4本装備する。だが、トラックなどに多い“ダブルタイヤ”(2重)での装着なので、一瞬太い1本タイヤを履いているようにも見える。
全長2650×全幅900×全高1000mm、ホイールベース1850mmに車重は400kgというから、バイクとして考えれば超ヘビー級だ。
しかし、V8エンジンの高い出力のおかげでパワーウェイトレシオは約0.85kg/hpと強烈。ミッションはあまりにトルクが太いため油圧式の1速を採用、チェーンでリアホイールを駆動し、アクセルを開けた瞬間から想像を絶する加速で吹っ飛んでいく。
コーナーで車体を傾けると左右のタイヤが微妙にズレるので、顔がタテに割れたようになる。これはご愛敬だ。
マセラティ製のV8エンジンと4本のタイヤを組み合わせた、まさにモンスターなLM847。こんなクレイジーなバイク? クルマ? を生み出したラザレスという会社とは、一体全体何なのだろうか?
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