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2017.12.29

90万円相当の仕事を失ってわかった相手を理解することの難しさ

■連載/あるあるビジネス処方箋

 相手のバックグランドをある程度は、心得えたうえで接することが大切だ。この場合の「バックグランド」とは、年齢や生い立ち、学歴、職歴、関心のある分野、得意分野や不得意なこと、好きな人、嫌いな人などだ。

 今回は、私がこの1年で味わった痛い経験などをもとに、相手を理解することの難しさや尊さを考えたい。

■10万円相当の仕事を失ったケース

 出版社の経済雑誌やビジネス雑誌ではこの30年近く、一貫してベンチャー企業を特集などで取り上げる。その範囲は狭く、30~50社の中で選んでいる。一方で、中小企業をほとんど取材していない。実は、ベンチャー企業の大多数が法律上、中小企業であることも知らない。大量のベンチャー企業が経営でゆきづまり、倒産や廃業、吸収合併されていることも正確には把握していない。

 経済雑誌やビジネス雑誌で5年以上、仕事をしている編集者と話すと、30~50社でベンチャー企業を語る傾向がある。中小企業のことには、関心すらないようだ。こういう人たちと深い話し合いをすることは、まず不可能に近い。

 私は今年の6~7月、経済雑誌やビジネス雑誌の20~30代の経験の編集者に、30~50社以外のベンチャー企業にいて質問すると、要領を得ない回答が続く。中小企業について聞くと、ほぼ完ぺきに要領を得なかった。それで会話が途切れ、息苦しい雰囲気になった。空気が読めない私でも、その場にいるのが、苦しくなったほどだ。結局、10万円相当の仕事を失った。

 この話は当たり前のようでいて、ビジネスをするうえで実は盲点ではないだろうか。私は会社を離れ、フリーランスになった2005年、大手教育出版社の20代の編集者から、請求書を急いで発送してほしいと何度も言われた。しかし、その意味がわからなかった。私は会社員の頃、請求書を書いたことがない。

 この場合、請求書を書くことができない私に問題があり、相手の編集者には非がない。しかし、相手を見て、「この人はどのくらいの経験を積んで、どういうレベルの理解力なのか」と想像し、アプローチをする必要はあったのではないか、と思う。

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