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何分までなら待てる?人気店の〝行列〟を科学する

2017.12.19

■行列にまつわる“6”の数字

 人気の高い飲食店には行列リスクが伴う。貴重な時間を無駄にはしたくないものだが、ではいったい我々は行列を見てどのような基準で並ぶか諦めるのかの判断をしているのか。この判断基準を探った興味深い研究が今年早々に報告されている。その鍵となる数字は“6”であるという。

 ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンの研究チームがイギリス人の行列を調査・分析した結果、列に並んだ後に平均して6分が経過すると人々がフラストレーションを感じてくることを報告している。行列の種類にもよるが、飲食店の行列のような完全に自由意志に任される判断においては、6分間以上待たなくてはならないように思えれば敬遠する者が多いということになる。

 そして“6”はまた、並んでいる人数にも適用されることも判明した。つまり並んでいる人数が6人以上であれば並ぶのを敬遠する可能性が高いのだ。しかし興味深いことに行列に加わった後に自分の後ろに6人以上が並ぶと、逆に並ぶのを諦め難くなるというから面白い。自分の後ろに6人以上並ぶと、6分を超えても待ち続ける可能性が高くなるのだ。

 さらに“6”にまつわる研究結果としては、ストレスや不安の増大を避けるために、行列に並ぶ人々の間の最小限の距離が6インチ(約15センチ)なければならないことも明らかになった。列の人々の間隔がこれ以上近い状況だと諦めて離脱する人が増えるのだ。


Telegraph」より

「歴史的に“並ぶ”ことが多かったイギリス人は独自に確立された行列の文化的な行動様式を持っていて、多くの外国人訪問者を驚かせているほどです。しかしながらイギリス文化が急激な変貌を遂げている中にあって、行列がどのように変化しているのか、その背後にある心理学的な理解はこれまで以上に重要です。行列はイギリス文化を紐解く鍵のひとつなのです」と研究チームのエイドリアン・ファーナム教授は語る。

 今回の研究は、銀行、ATM、スーパーマーケットのレジなど、さまざまな日常的な行列に関する学術文献のレビューに基づいて行なわれたものだ。分析の結果、平均的な消費者が並んでもいいと感じる上限の時間が正確には5分54秒であることが算出された。5分を超えた時点で消費行動における満足度は下がるのだが、そこからさらに54秒を超えると大幅に下落するという。

 あくまでもイギリス国民の行列行動を分析した今回の研究ではあるが、ご他聞に漏れずに日本人もまたある意味で行列が身近な国民であるだろう。行列に並ぶか並ばないか、果たしてあなたの分岐点は何分だろうか。

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