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2017.12.19

なぜ30歳を超えると1年はアッという間なのか?

 早くも今年も幕が閉じようとしているが、年を追うごとに1年があっという間に感じられてきたりはしないだろうか。それもそのはず、我々は30歳を超えると時間が短く感じられてくることが指摘されている。

■15歳から30歳の間は“思い出の最盛期”で時間が濃密で長い

 10歳の小学生にしてみれば1年は人生の10分の1を占めるが、40歳にとって1年は人生の40分の1に過ぎない。齢を重ねればそれだけ1年間の“重み”が減ってくるともいえるが、しかしどの1年であれ時間は等しく流れているはずである(うるう年は1日長いが)。

 高齢者に人生で最も思い出に残っている出来事を語ってもらうと、その多くは15歳から30歳までの間の人生上のイベントであるという。そして実際、2004年の研究で15歳から30歳の間は思い出の最盛期(reminiscence bump)と定義され、印象に残るイベントの主たる発生源となる時期であることが指摘されている。

 人生上の10大イベントのうちの6つがこの時期に集中しているといわれていて、その意味では忘れられない強烈なインパクトを伴う体験を味わう期間なのだ。

『Time Warped』をはじめとする数々の著作を手がけたクラウディア・ハーモンド氏は思い出の最盛期の鍵は“新たな体験”にあるという。15歳から30歳の間、多くの人はそれまでにはなかった新たな体験を連続して味わうことになるということだ。

「若かった時代をよく覚えているのは、そこに最初の性体験、最初の仕事、両親のいない最初の旅行、最初の実家を離れた生活など、次々と“新たな体験”を実際に選択する日々であったからです」(クラウディア・ハーモンド氏)


Business Insider」より

 そしてこの“新たな体験”によって時間認識が実際よりも伸びるという。“新たな体験”には意識をフルに使って対処しているので、そのぶん時間が濃密に長く感じられるのだ。そのため若い頃の1年はそれ相応に長く感じられ、逆に“新たな体験”が減ってくる中年期以降は日々の時間が短く感じられ、だんだんに1年があっという間に感じられきてしまうというわけである。

 そこで作家のダン・ヒース氏は、第二の思い出の最盛期を意識的に作ることを提唱している。歳を重ねても次々と“新たな体験”に向かいあうことで、青年期の頃のような濃密な時間と新鮮な感覚を取り戻せるという。

「人生の後半に第二の思い出の最盛期を作るのはとても簡単なことです。今すぐ離婚し、仕事をやめ、ニュージーランドに移り住み、羊飼いになればいいのです。そこにはたくさんの新鮮な体験があり、忘れられない思い出が積み重なります。しかし思い出と知恵を混同しないようにしましょう」(ダン・ヒース氏)

 ヒース氏はあえて強烈な物言いをしているが、1年があっという間だと嘆くのではなく、人生の後半においても日々の生活を“新しい体験”で満たすことで再びかけがえのない思い出をつくることができるのである。年の瀬のこの時期だけに考えさせられる話題かもしれない。

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