
日本衛生材料工業連合会のまとめによれば、2015年度の国内生産・輸入を合わせた生産数量は48億9300万枚。その内訳は国内生産量9億6800万枚、輸入量は39億2500万枚だった。このうち家庭用は36億9200万枚となっている。エーザイ コンシューマーhhc事業部が昨年、ママたちに家族の「菌・ウイルス対策」に関する調査を行なったところ、「自分」(ママ自身)がマスクをしっかり着用できていると回答した人が83%と8割超に。一方、「配偶者」がしっかりマスクを着用できていると回答した人は52%まで下がり、「子ども」にいたってはわずか28%という結果となった。
■しっかりマスクをつけている子どもは28%のみ…家庭内に<マスク意識格差>アリ!?
はじめに、家族がマスクをどのように着用しているかを聞いた。その結果、「自分」(ママ自身)がマスクをしっかり着用できていると回答した人が83%と8割超に。一方、「配偶者」がしっかりマスクを着用できていると回答した人は52%まで下がり、「子ども」にいたってはわずか28%という結果となった。
そこで、さらにママたちに「しっかりマスクをつけてほしい相手」をたずねると、「配偶者」を挙げた人は73%、「子ども」は75%にも上る。「夫がマスク嫌いのため、めったに着用しない。通勤や会社でウイルスを持って帰って来そうなので、心配」(29歳)、「子どもたちはマスクをしていると息苦しいらしい。登校時にマスクをしていても、学校についてしまえばマスクは外しているようだ」(41歳)など、家族のマスクのつけ方に対する“ママたちの不満の声”が聞かれる結果に。家族の健康を守りたいのに、マスクに対する意識が高いのは自分だけ…そんな家庭内の<マスク意識格差>に多くのママが悩まされていると言えるのではないだろうか。
■約6割のママが知らない「マスク付着菌」!
そのマスクも、実はつけているだけで安心とは限らない。エーザイとジェクスの調査によると、一日使用したマスクの表面には、空気中の菌が付着。「マスク付着菌」になってしまうことがわかっている。マスク利用者の一日あたりの着脱回数(同じマスクの着脱回数)は平均8.2回との調査結果があり(2012年エーザイ調べ)、マスクを何度も着脱することでどんどん他の部分にもこの「マスク付着菌」を増やしてしまう…そんな人も多いかもしれない。
また、上図の「マスク付着菌」をママたちに見てもらい、認知率を調べたところ、59%のママが「『マスク付着菌』を知らなかった」と回答した。
マスク意識の高いママでも、「マスク付着菌」の存在は盲点になっていることがわかる。さらに、「マスクだけでは対策が十分ではないと思った」と答えたママも実に93%に上った。また、「『マスク付着菌』対策を行ないたい」と回答した人も90%という結果に。