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2017.12.14

日本が誇る100年企業の不変と革新のヒストリー・技術革新編

【日本が誇る100年企業の不変と革新のヒストリー・技術革新編】

創業または設立100年を超える企業が2万社以上あるといわれている日本は、世界でも断トツの長寿企業大国だが、今年、来年もそうそうたる企業が創業100年を迎える。どのような技術革新や企業努力を経て、現在もリーディングカンパニーであり続け、この先の未来をどのように歩もうとしているのか。100年企業の「これまで」と「これから」を取材した。

【技術革新/市場開拓】

100年にわたり企業を支えてきたもの。それはたゆまぬ努力により得た技術革新と、グローバル化や多角化による新たな市場開拓への惜しみない努力にほかならない。

 日本の長寿企業の歴史は、技術革新の歴史でもある。新しい製品・商品を創造しても、ライバルが生まれ、また新しい製品・商品を作り出す。その試練を幾度となく乗り越えてきた。

◎現地の食生活に入り込み商品認知を高めた海外進出

 キッコーマンは、太平洋戦争以前から主に日系人向けに醤油の輸出を開始していたが、ハワイやアメリカ西部を中心に順調に輸出量を伸ばしていった。そして1956年、同社の成長を格段に伸ばすできごとが起きた。

 同年5月、全米に3000余のチェーン店を持つ大手スーパーのサンフランシスコの一部店舗に同社の商品が納入された。日本発の商品が初めてアメリカのスーパーに登場したのである。

「我々の業界は、人口増加率が一定ペースに達すると、それ以上の消費の伸びは鈍化します。当時日本の人口増加率はその域に達しつつあり、新たな成長として海外進出を目指したのです」(キッコーマン国際食文化研究センター センター長・山下弘太郎さん)

 アメリカへの進出は吉と出た。終戦直後からGHQの職員や企業の社員として日本に駐在したアメリカ人が多く、醤油の認知度は高かったのだ。

 また、単に日本の調味料として売るのではなく、肉にも合う調味料として米国の一般家庭料理へのレシピ提案を積極的に実施した。代表例がバーベキューソースとしての使い方だ。「TERIYAKI」という単語が米国で市民権を得るにはそれほど時間はかからなかったという。

 さらにキッコーマンは攻勢に出る。1956年当時の大統領選挙(現職大統領だったアイゼンハワーが再選)時、サンフランシスコがあるカリフォルニア州で開票速報番組にCMの集中スポットを展開。「KIKKOMAN」の社名がテレビ画面に何度も映し出され、同社の知名度が一気に高まった。

「当時の年間宣伝費のすべてをつぎ込んだと聞いています」(前出・山下さん)

 1957年6月には、カリフォルニア州に販売会社「キッコーマン・インターナショナル社」(現キッコーマン・セールス・USA社)を設立。広くアメリカ人に向けてのマーケティングを開始し、販売ルートを開拓。これを機に同社は北米に確固たる地位を確立することになった。

◎世界標準に追いつけ追い越せの成長期

 グローバル化の目的は、新規市場の開拓ばかりではない。当時の日本は国内に様々な産業が誕生していたが、技術では海外の企業に大きな後れをとっていた。何とか海外の技術を学び、世界水準の技術を習得できないか、と多くの企業が考えていた。

 BFグッドリッチ社との合弁企業として誕生した「横濱護謨製造」(現・横浜ゴム)は、そんな企業の先駆けといえる。同社の歴史は創業以来、国内では「先駆け」の連続だった。

 高級ゴム製造技術のノウハウを身につけ、1921年には電動機の動力を伝える、伝動ベルトとして角耳ベルトを開発。従来の皮革ベルトに比べ耐久性が格段に高く、国内では瞬く間に普及した。また、角耳ベルトは提携先となっていたBFグッドリッチ社を通じ、米国や欧州にも渡った。

キッコーマン
キッコーマンはアメリカでも醤油を広げるため、サンフランシスコのスーパーマーケットで積極的に店頭試食販売を行った。

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