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2017.12.14

発煙、発火、事故発生に備える東京メトロ「異常時総合想定訓練2017」の舞台裏


東京メトロが保有する緊急自動車。

「3.11以降、我々には、“想定外”という考えは通用いたしません。このことを肝に銘じて、発煙、発火、事故発生時の対応に役立てるよう、訓練に臨んでいただきたいと思います」

東京メトロの総合研修訓練センター(東京都江東区)で実施された、異常時総合想定訓練の開会式で、野焼計史鉄道本部長は、“危機感”を口にした。鉄道の最大の使命は運輸運送のほか、どのような事態でも迅速に対応し、乗客などの命と財産を守ることである。

■2017年はトンネル内の発煙、発火を想定

異常時総合想定訓練は、営団地下鉄時代の2002年から始まり、今回で16回目。2016年から総合研修訓練センターで実施され、より実践的な訓練を行なえるようになった。

2017年は半蔵門線渋谷方面行きの列車が、清澄白河―水天宮前間を走行中、車両故障が発生。乗務員が先頭車の台車から火災が確認されたという想定である(その原因は、「車軸が回らなかった」という想定)。当該列車の乗客役は約140人。

今回は訓練線のセンター中央駅を清澄白河駅、センター西駅を水天宮前駅に見立てた。以降、本文では「センター中央(清澄白河)」、「センター西(水天宮前)」と記す。


千代田線綾瀬―北綾瀬間用の05系は、訓練車も兼ねている。

14時10分に訓練開始。あらかじめ模擬トンネル内に止めていた訓練車が、「非常停止」したという設定から始まる。

「第3車両(先頭車)、発煙確認」

運転士が先頭車後方の台車から発煙を確認すると、すぐ指令所に連絡。

「降車します。右よし、左よし、足元よし。降車」

「発煙確認。消火、消火」

運転士は車外へ出ると、消火器を持ち初期消火にあたる。今回の異常時総合想定訓練では、小規模な発煙ながら、初期消火で鎮火ができない想定のため、車掌は乗客を第3車両から第2車両へ誘導させたほか、のちに関係部門及び東京消防庁が駆けつけ、乗客の救出救護などにあたる。


小さな炎が列車の異常を知らせる。

「信号炎管、着火」

「着火よし、止まれー」

運転士が乗務員室に戻ると、今度は信号炎管を持ち出し、列車防護を行なう。これは対向の列車に非常を知らせるもので、運転士は信号炎管を持ち、走りながら「止まれー」を23回叫び、センター西(水天宮前)付近の線路上に立てた。

運転士が先頭車の乗務員室に戻ると、車掌も列車防護を行ない、後続の列車に非常を知らせるため、センター中央(清澄白河)方面へ走る。

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