
そろそろ、年賀状の準備を始めている方も多いのではないだろうか。この時期、悩むのが「喪中はがき」の対応だ。近年、葬儀のスタイルが多様化し、「家族葬」などを選択する人が増加する中、喪中はがきを受け取って初めて不幸を知るという事例も少なくない。株式会社メモリアルアートの大野屋では、年中無休で仏事に関する様々な相談を受け付けるテレホンセンターを設置しているが、やはりこの時期「喪中はがき」に関する相談が急増するという。そこで同社が以前、公開した喪中はがきを受け取った人からの問い合わせ事例を紹介しよう。
◆喪中はがきとは?
『年賀欠礼』(いわゆる喪中はがき)は、親族に不幸があり喪中なので『年賀状』を遠慮する旨の挨拶状だ。例年、年賀状のやり取りをしている相手には、『年賀欠礼』の挨拶状を出す。先方が年賀状を用意する前に届かなくてはならないので、遅くとも12月の上旬までに送付するのが一般的なマナーと言われている。
◎喪中はがきを受け取ったら
Q.年賀状を出したあとに喪中はがきが届いたら、どうすればいい?
A.すぐにお詫びとお悔やみのお詫びを出すのがベター。喪中はがきを受け取っていたのにも関わらず、うっかり出してしまった場合も同様。
Q.喪中はがきでご不幸を知った場合、何かするべき?
A.挨拶をいただいたお礼とお悔やみの言葉を添えて、ご不幸を知らずにいた失礼をお詫びするお手紙を出してみるのも手。相手が遠方なら、お香典やお線香などの供物を送るのもよい。
Q.喪中ハガキを出したら自宅へ訪ねて来る人が多くなると聞く。亡くなった様子や病名などを聞かれ辛い思いをすることもあるのでは?
A.わざわざ足を運んでくれた方を、断るのもなかなか難しいこと。せっかくお越しいただいたのであれば、お線香だけでもあげていただいては?亡くなった様子や病名などについて「ここ何年か体調を崩すことが多くなって」などと具体的な話はしなくてもよい。