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企業ニュース
2017.12.14

生涯を通じて高収入を維持するために必要なこと

 給料が良いことで知られる企業には当然のことながら入社希望者も多いが、一方で民間企業の終身雇用“神話”はかなりの規模で崩壊していることも事実だ。そこで生涯を通じて高収入を維持できる鍵となる要素を探った研究が話題を集めている。

■収入を左右する最大の要因とは

 高サラリーの会社に勤務することができれば当然ながら経済的に恵まれた暮らしを送ることができるが、話はそう単純でもないことを最新の研究が指摘している。高収入を占う指標として雇用条件や職種などよりもその仕事にフィットしているかどうかが、生涯収入を大きく左右していることが浮き彫りになったのだ。

 オランダ・ティルブルフ大学の研究チームが先日、心理学系学術ジャーナル「Psychological Science」で発表した研究では、ドイツの大規模な生活実態調査である社会経済パネル調査(German Socio-Economic Panel、SOEP)のビッグデータを活用し、ドイツの勤労者8458人(男性68%、女性32%、平均年齢43.7歳)の生活と仕事ぶりを分析している。

 各人の詳しい生活と仕事の実態に加えて、それぞれの性格特性を測るテストが行なわれた。テストは「ビッグ5」と呼ばれる5つの性格特性である開放性(Openness)、誠実性(Conscientiousness)、外向性(Extraversion)、協調性(Agreeableness)、神経症傾向(Neuroticism)が計測された。


PsyPost」より

 そして研究チームは、それぞれの職種が要求しているビッグ5パーソナリティーを明らかにする詳細な分析を国際標準職業分類(ISCO)に基づいて行なった。たとえば「簿記係」の職業では外向性は求められていないが、「俳優」では高い外向性が求められている。

 こうして、人々の個々の性格特性とその人が就いている職業の“適合度”が明らかになった。そしてデータを分析した結果、性格特性と職業の適合度が高い人ほど収入が多い傾向が浮かび上がってきたのだ。つまり自分に合った仕事をしている人ほど高収入なのである。

 もちろん就業から間もない若年層では単純に給料の高い会社にいる者が高収入だが、43歳の時点では自分に合った仕事をしている者の収入が多くなるのだ。

 そしてまたもうひとつ興味深い発見がもたらされている。それはその職業が要求する以上の高い性格特性を持っていると、収入が低くなってくる傾向である。例えば誠実性はそれほど要求されてない仕事であるのに、高い誠実性と責任感や正義感をもって従事している者は適合度が高い者よりも収入が低くなっているのだ。あくまでも適合していることが高収入に繋がっていて、求められてもいない特性が高いと逆に収入面で不利になっているのである。

 これまでの研究では、たとえば誠実性や協調性などはどんな職業の組織であれ仕事ぶりにポジティブに作用すると考えられてきたのだが、決して普遍的なものではなく個々の職業次第であり、さらに求められてもいない水準以上の高い特性を有していてもあまり意味はないどころか、収入面でネガティブに働いていることが指摘されることになった。

 長く安定して働くことができて結果的に高収入に結びつくのは、やはり自分にピッタリ合った仕事ということになりそうだ。もちろん従事していくうちに自分のほうが変化してその仕事にフィットしていくケースもあり得る。いずれにしても長く働く場合は単純な賃金よりも仕事内容のほうを重視すべきなのだろう。

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