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手のひらに宇宙を乗せる!?静岡のピアノ塗装工場が作った一輪挿し

2017.12.09

■ピアノ塗装業者の一輪挿し

ピアックスの製品は、これだけではない。

先日、東急ハンズ静岡店でピアックスが特別ブースを出した。そこで販売されていたのは、木製花器『きゅうと』である。

要は一輪挿しだが、木材の上に7層にも及ぶ塗装が施されている。

これを初めて目にした人は、口を揃えてこう問いかける。

「これはガラスですか?」

繰り返すが、この製品は木製だ。150cmの高さからフローリングへ落としても、割れることはない。

この日、ブースに立っていたのは営業の小原朋子氏。曰く、ピアノの生産はピーク時の80年代を境に下り坂を進んでいるという。その上、生産拠点が海外に移ったことも塗装業者に大きな影響を与えたという。

ピアックスは、もはやピアノの塗装から撤退している。

■いつまでも見つめ続ける

日本には漆器というものがある。木の器に漆でコーティングする工芸品だ。

しかし、ピアックスの製品はもちろん漆とはまったく違う塗料である。筆者の知識をひっくり返してみても、これと類似の例は思い当たらない。

きゅうとを至近距離で見て感じるのは、「ムラが一切ない」ということだ。そしてこれは数m離れて見ると陶器やガラス器と見間違えてしまうが、何歩か近づくと材質が木だということが分かる。木目が透けて見えるのだ。

先述の通り、これは前例のないものだから評価が難しい。しかし、見る者を間近へ間近へと引きつける妙な魅力があるのは事実である。気がつけば、いつまでも製品を凝視している自分がそこにいた。

一輪挿しだから、大きさは手のひらに乗る程度のものだ。そんな小物のためにわざわざ腰をかがめ、何分でも見つめ続けてしまう。

一点の曇りもない塗装の奥に何かあると信じて、いつまでもいつまでもその場を離れない。いや、離れられないと表現したほうが正しいか。

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