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2017.12.09

好きな人と見つめ合うとなぜ黙ってしまうのか?

見詰め合う恋人同士はなぜ黙っているのか?“視線”を科学する最新研究3選

 人混みの中でも、不意に「誰かに見られている」と感じることがあるだろう。そして大抵の場合、気になる方向を見ると案の定こちらを見ている人物を発見して一瞬目が合う。街中に出れば何度となく起る日常茶飯事の出来事ではあるが、見えるはずのない背後から何かを感じて後ろを振り向くと、やはりこちらを見ている人物がいたという不思議な経験はないだろうか。

■背後から視線を感じる体験は“第六感”なのか?

 人間は他からの視線を敏感に察知する優れた能力を進化の過程で獲得してきたといわれている。何者かに“狙われている”ことにいち早く気づけなければ、我々人類は今日までサバイバルできなかっただろう。

 サルを使った実験では、他者から見られている状態では脳の特定の部分に反応が見られることが確認されている。つまり何もせずとも人から見られることだけである種のストレスを受けているのだ。よく女優は「見られることで美しくなる」というが、実際に科学的にも説明がつくのである。

 かくも鋭い我々の視線の検知能力だが、これを補っているのは人間の瞳の構造にあるといわれている。人間の眼球はいわゆる白目の部分と瞳孔のある黒目(便宜上)の部分がはっきりと分かれている。これによって他者の視線の方向が瞬時に把握できるのだ。そして我々は自分に向けらている視線に素早く気づくことができるのである。

 しかし、視界に入っていない場所から向けられた視線に気づいたことはないだろうか。まさに背後からの視線を“感じて”、振り向いてみるとこちらを見ている人物を発見してしまったという“超能力”体験は、ある調査によれば我々の94%が持っているということだ。

見詰め合う恋人同士はなぜ黙っているのか?“視線”を科学する最新研究3選
The Conversation」より

 視野の外からの視線に気づく能力はいわゆる“第六感”なのか? この現象を説明する有力な仮説が最近登場しているようである。

 まずこの視野外からの視線に気づく体験は、自分にとって身近ではない場所で起こりがちであるという。意識するとしないとに関わらず、あまり親しみのない場所では自然に警戒心が高まり、感覚が鋭敏になっているのだ。つまり、周囲をキョロキョロ見回す行為も知らず知らずに多く行なっているのである。

 少しばかり“挙動不審”な状態にある者は視線を集めがちになるであろうし、背後からの視線に気づく確率が大幅に高まっていることになる。そして視野外からの視線に気づく現象自体はあくまでも偶然なのだが、感覚が普段よりも鋭敏になっているためこの体験が強く印象に残るものになるのだ。つまり視線に気づいた不思議な体験だけが記憶に残っており、無数の“空振り”体験はすぐに忘れ去られてしまうのである。

 残念ながら背後からの視線に気づく能力は“第六感”ではなく、確率が高まった状況下でのちょっとした偶然と、偏った記憶のメカニズムによるものであるという説明が有力になってしまったようである。しかしもちろんそこに“運命の出会い”の意味を込めるかどうかはお好み次第ということにはなるのだが……。

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