
「最近目が疲れやすいなぁ…」
「肩こりが辛いなぁ…」
これって老眼の初期症状かも。実は目の老化は15歳から始まっているという説もあり、老眼って人ごとじゃない。では、実際に老眼になったらどうすればいいのか? もちろん、老眼鏡で補正するのが正しい対処法だが、1週間のトレーニングで改善されるという興味深い研究結果が、アメリカで発表された。
■そもそも「老眼」って、何?
老眼とは、老化による調節異常のことで、近い所を見るときに起きる不具合だ。目に入ってきた光は角膜を通り、続いて水晶体を通って屈折し、眼球の奥にある網膜に到達する。水晶体はカメラでいうレンズにあたり、老化で水晶体の弾力性が弱まると、調整力が低下し近い所が見えにくくなる。これが老眼の基本的な仕組みである。
目の調整力は年齢と共に衰え、60代まで進行するという。20代なら約10cm先でピントを合わせられたものが、加齢で徐々に離れていき、40代では約20cm、60代では1m離さないとピントが合わなくなるという研究結果もある。
さらに高齢者だけがかかると思われやすいが、実は15歳から目の老化は進行するという説もあり、30歳代での老眼もおかしくない。「若いから大丈夫」って放置しておくと、肩こり、目の疲れ、目のかすれ、頭痛、吐き気などをもよおすこともあるのだ。
■近視の人は老眼にならない? 老眼鏡は衰えを加速する?
老眼は老化の象徴として捉えられており、昔からさまざまな噂が伝わっている。例えば、近視の人は老眼にならないという噂。確かに近視の人は近いものにピントが合いやすく、メガネを外すと近いものが比較的よく見えるため、老眼に気がつきにくい傾向がある。けれども、目の衰えは確実に進行するので、近視の人でも老眼になる。また、老眼鏡を使うと老眼が悪化するというのも噂に過ぎず、我慢することで目の疲れがたまるから、からだにはよくない。