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2017.12.08

「残業ほぼなし、有給は完全消化」のドイツ人の働き方

「第二次大戦の敗戦国」、「国土面積や人口が近い」、「真面目で勤勉な国民性」など、日本とドイツには共通する点が多いせいか、われわれ日本人の多くは、ドイツ人に淡い親近感を抱いている。

 ところが、ワークスタイルについては両者には真逆といってよい違いがある。OECDの調査では、日本人の年間労働時間(平均)は1719時間に対し、ドイツ人は1371時間(サービス残業を含まないので、この数値をはるかに超過している日本人は多い)。有給休暇取得日数の平均では、日本人は(法定20日間に対し)約10日間、ドイツ人は法定24日間をほぼ完全消化している。ドイツ企業の多くは、30日間の有給休暇を設定していることを加味すれば、有給休暇消化日数はもっと開く。

 なのに、1人あたりのGDPでは日本人が4万1534ドルに対し、ドイツ人は4万8839ドル。1時間あたりの労働生産性は日本人が42.1ドルに対し、ドイツ人は65.5ドル。つまり、ドイツ人よりたくさん働いている日本人は、なぜかドイツ人よりもGDPも生産性も低いのである…。一体どうして、こういう状況が生まれるのだろうか?その辺の事情を掘り下げて、『仕事の「生産性」はドイツ人に学べ』(KADOKAWA)という1冊の本にまとめたのが、ドイツで長年の勤務経験のある隅田貫さん。本書では、ドイツ人が残業をほとんどせず、有給休暇をしっかり取得しながら、生産性を維持する秘訣が記されており、日本のビジネスパーソンが働き方を見直すヒントが散りばめられている。今回は、その一端を紹介してみよう。

■コミュニケーションは質より量のドイツ人

 簡単な挨拶ひとつとっても、ドイツ人は日本人よりもコミュニケーションの頻度が圧倒的に多いという。ドイツの企業では、社内の廊下ですれ違うだけでも、必ず「グーテンターク」や「ハロー」と、「こんにちは」の挨拶をする。これは年齢・役職は関係なく、「目下から挨拶すべき」という暗黙のルールはない。

 こうしたフランクな挨拶を重ねることで、互いに親近感が生まれて、実務でもコミュニケーションを取りやすくなるのが、ドイツ流。一方の日本では、出勤時と退勤時を除いて挨拶をかわすことはほぼない。そのため、同僚・上下の間で見えない壁が生まれ、ささやかな情報共有でも、会議の場で改まって行うといった不効率が生まれがちだと、隅田さんは指摘する。

■あいまいな表現はしないドイツ人

 日本人には、「この仕事、なるはやで処理して」といった、あいまいな表現が多いことも、生産性を下げている一因だという。この場合、「なるはや」の意味に、指示する側と受け取る側でギャップがあれば、たちまちトラブルになって、無駄に生産性が落ちてしまう。

 隅田さんが、ドイツ人同僚に急ぎの仕事を頼む場合、「私は急いでいます。悪いけど、明日の朝までに頼めないか」と、その理由と一緒に明確に伝えるよう心がけていたという。相手もまた、できないときは「できない」とはっきり言うので、対応策をすぐに考えることができ、要らぬリスクを回避できる。

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