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2017.12.06

石川佳純と平野美宇が世界最高峰リーグに出場できない理由

DIME1月号の大特集「2018トレンド大予測」スポーツ編でも紹介している卓球女子。前回に引き続き、高樹ミナ氏、江橋よしのり氏のスポーツライター2人の対談形式で、日本卓球界の行方を解説する。

江橋 前回の高樹さんとの対談では、「卓球黄金世代」である「みうみまひな」(伊藤美誠・平野美宇・早田ひな)を中心にお話ししてきました。その上の世代である石川佳純も含めて、日本卓球界は2020年の東京オリンピックに向け「国際競争力」をさらに高めてほしいなと思います。ですが、そう思っていた矢先にですよ、世界最高峰のリーグである「中国超級(スーパー)リーグ」から、日本を含む外国人選手が締め出されるというニュースが降ってきました。

高樹 中国サイドから日本卓球協会に「参戦不可」との通知が来たのは真実です。でも一部報道のように「日本勢をつぶすために締め出した」といった文脈とは、ちょっと事情が違うようです。

江橋 えー、そうなんですか?

高樹 実は背景には、中国国内の2018年のスケジュールが大幅に変わったことがあります。というのも中国には4年に一度、「全中国運動会」という国内最大のスポーツ大会がありまして、中国スポーツ界における位置付けはオリンピックや世界選手権、ワールドカップに匹敵するとか、あるいはそれ以上という人もいるほど非常にステータスの高い大会です。2017年はその開催年でしたので、中国の卓球界も当然、この大会に全力で挑んだわけです。しかしその影響で、例年秋に始まる中国超級リーグの日程がずれ込んでしまい、外国勢受け入れは困難という決断がなされた、とも言われているんです。

江橋 なるほど。中国スポーツ界らしい背景だとは思いますが……。

高樹 日本のマスコミが平野や石川を締め出しているというように報道されたことに対して、中国卓球界はすごく戸惑っていると聞いています。まあ実際、2017年4月のアジア選手権で、平野が中国のトップ3を軒並み撃破して優勝したわけですから、中国側が平野や日本勢を警戒しているのは確かだと思うんです。ただ、理由はそれだけじゃないので、「締め出した」との言い方はちょっと語弊があるかなと私は思います。

江橋 それはそうと、日本勢としては困りましたよね。最高の対戦相手としのぎを削る機会が減ってしまうわけですから。サッカー選手がヨーロッパのクラブと契約できないって言われたようなものですからね。

高樹 それに日本の選手としても、参戦すればしたで中国側に技を研究されてしまうリスクは常に抱えています。それでもやっぱり、行ったほうが実力を伸ばすには良いのかなとは思います。日本国内では対戦相手になかなか恵まれないんですよ。やっぱり平野美宇や石川佳純レベルの選手が20人ぐらいいるならば国内でも十分なんですけれど、今のレベルだとなかなか自分を伸ばすのは難しいですよね。

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