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発売から40年のアルフレックス「NTチェア」ロングセラーの秘密

2017.12.05

■連載/阿部純子のトレンド探検隊

◆NTチェアの本来の名前はNUTチェアだった

 1977年の発売から40年を迎えた、ロングセラー商品のチェア「NT」。現在も「アルフレックス」の主要商品のひとつだが、これほど長い間、主力商品としてラインナップされ売れ続けているのは、1971年に発売されたソファの「マレンコ」とNTだけだ。

 NTの40年間の累計出荷台数は5万脚に上る。メンテナンスができるチェアなので、工場には使い込まれたNTが毎日運ばれてくるという。2009年にはグッドデザイン賞ロングライフデザイン賞を受賞した。

 1970年代半ばのころ、アルフレックスではリビング主体のラインナップからダイニングの領域への拡大を検討しており、アルフレックスのダイニングシーンの中心的な役割を果たすチェアを模索していた状況だった。その中でデザイナーとして白羽の矢が立ったのが、アレフレックス創設者で現在は顧問を務める保科 正氏とイタリア修業時代に縁があった、川上 元美氏だった。先日アルフレックスで開催されたオータムパーティーにて、保科氏と川上氏が顔を合わせ、当時の状況を懐かしく振り返った。

川上氏「1964~69年にミラノにいたが、ちょうど同じ時期に保科さんもイタリアで家具作りの修業をしていた。当時まだ私は学生だったので、イタリアでは受け入れてくれるところがなかなか見つからなかったが、偶然に保科さんの事務所の近くに住んでいた日本人の方の紹介で事務所に入ることができた」

保科氏「その方は当時の住友商事のミラノ代表をなさっていたS氏。S氏が川上さんにアンジェロ・マンジャロッティ建築設計事務所を紹介した。私とアルフレックス イタリアを結び付けてくれたのもS氏であり偶然の一致だった。しかしイタリアでは川上さんとは全然お目にかかることがないまま、私は帰国して会社を設立することに。

 アルフレックスはもともとソファしかやらない会社だったが、アルフレックス ジャパンが日本で成功するにはソファだけでは絶対にダメで、家の中の生活に寄り添う家具を作らないと成功はないと思っていた。その最初のプロジェクトがダイニングチェアであり、デザインを縁があった川上さんにお願いした」

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