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ノーベル経済学賞「ナッジ理論」は何がスゴくて、何がヤバい?

2017.12.03

■肥満児童の問題に挑むナッジ理論

 さまざまな分野に応用が可能なナッジ理論だが、イギリスでは児童の肥満を防ぐ試みでナッジ理論の手法が用いられている。

 英国公衆衛生サービス(Public Health England)とダービー大学の研究者たちは、ナッジ理論を応用したデザインの印刷物を配布することで、小学生の親たちが子どもに持たせるお弁当(持参するランチ)がより健康的なものになる可能性が高いことを指摘している。

 2012年の研究では、可愛くリンゴがデザインされたバッチを子ども(8〜11歳)たちに与えることで、ランチにリンゴを選ぶ子どもが増えたことが確かめられている。同様のことが、今度は親たちを対象に行なわれたのだ。

 イギリス国内の17の小学校に通う7歳から11歳までの子どもを持つ親に対して、4週間にわたって健康なお弁当の内容を簡潔にビジュアル解説したプリントが配布された。


Schools Week」より

 プリントを配布する前に子どもたちのお弁当の中身を撮影していたのだが、内容がどのように変化していったのか現在分析中であるということだ。

 現在イギリスでは4歳と5歳の子どもの9.3%が肥満に分類され、10歳から11歳の子どもについては19.8%に上昇しているということで、肥満児童対策が急がれている事情がある。児童が持参してくるランチの内容については、たった1%が栄養面での推奨基準を満たすに留まり、82%は不健康なスナック類を含んでおり、61%が糖分を含んだドリンク類を含んでいるという。

 これまでの研究ではランチの内容を変えさせる有効な方法が見つかっていないこともあり、このナッジ理論を用いて食習慣を変えることが期待されているのである。このように意外な分野でもナッジ理論の応用が現在進行形で進んでいるのだ。

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