■遺伝子検査で分かる太りやすさのタイプとダイエット法
「DHCの遺伝子検査 ダイエット対策キット」は、届いた採取棒を使用し、自分でほおの内側の細胞を採取して、必要書類と一緒に返送すると約2~3週間後に検査結果が届く。
日本人の肥満に関わる3種類の肥満関連遺伝子を検査し、4つの遺伝子型ダイエットタイプ(りんご型、洋なし型、バナナ型、アダム・イヴ型)に分類するのだという。それぞれ、どのような太り方の傾向があり、どのようなダイエットがふさわしいのだろうか。担当者に教えてもらった。
●りんご型
・β3AR遺伝子に変異があり、UCP1遺伝子やβ2AR遺伝子よりもこの遺伝子に影響を受けやすいタイプ。
・糖質(ごはんやパン、麺類、甘い物など)を食べすぎると、内臓脂肪がつきやすい。
・食事では糖質の摂取を控えることがおすすめ。
●洋なし型
・UCP1遺伝子に変異があり、β3AR遺伝子やβ2AR遺伝子よりもこの遺伝子に影響を受けやすいタイプ。
・脂質(揚げ物やケーキ、スナックなど)を食べすぎると、下半身に脂肪がつきやすい。
・食事では脂質の摂取を控えることがおすすめ。
●バナナ型
・β2AR遺伝子に変異があり、β3AR遺伝子やUCP1遺伝子よりもこの遺伝子に影響を受けやすいタイプ。
・たんぱく質を代謝しやすいため、筋肉がつきにくく、一度太るとやせにくい。
・食事ではたんぱく質(肉、魚、豆腐、卵など)を積極的に摂るのがおすすめ。
●アダム・イヴ型
・3種類の肥満関連遺伝子のいずれにも変異がないタイプ。
・太る原因は遺伝的な要因よりも生活習慣に基づく要因が大きいと考えられる。
・遺伝子より生活習慣の見直しが重要。
誰もが、生まれ持った体質の傾向がある。それを知らずにダイエットをすると、「揚げ物を控えるべきなのにご飯ばかり減らしていた」「たんぱく質を摂るべきなのにサラダばかり食べていた」など、遠回りしてしまうこともあるという。
今、流行りのダイエットや自己流ダイエットをがむしゃらに頑張ってもやせられない、リバウンドを繰り返してしまうという場合は、自分の体質を調べてみるのもいいだろう。
(取材協力)DHC
「DHCの遺伝子検査 ダイエット対策キット」
http://idenshi.dhc.co.jp/diet/
取材・文/石原亜香利
※記事内のデータ等については取材時のものです。