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2017.12.01

平面駆動型ヘッドホンの攻防戦だった「2017秋のヘッドフォン祭」

■連載/ゴン川野のPC Audio Lab

■Introduction

聖杯を手にして原音再生への道を! 秋のヘッドフォン祭を彷徨っていた私の前に現れたあまたの平面駆動型ヘッドフォンについて語りたい。これまでの状況はSENNHEISERがハイエンドの『HE 1』を発売。静電型ヘッドフォン『HE 1-HP』と大理石を使った専用の真空管ハイブリッドヘッドフォンアンプ『HVE 1』の組み合わせで使う。600万円という価格も相まって英雄王ギルガメッシュの位置付けにある。それ対抗するように現れたのがHIFIMAN『SHANGRI-LA』である。こちらも静電型でヘッドフォンアンプは直熱三極管300Bを4本使ったプッシュプル構成のOTLアンプである。価格は594万円。奇しくもどちらも真空管というレトロなデバイスをアンプに使っている。これは静電型が持つ鮮烈で妥協のない音に音楽的なスパイスを加えるための工夫ではないかと私は考えている。どちらもハイエンドの王道を行く音作りを追求している。それとは別の新しい道を模索しながら音質を極めようとする平面駆動型に迫ってみたい。

■Report

●final

final『D8000』(38万8000円税込)はAFDSと呼ばれる独自技術を使って、平面駆動型の繊細な高域とダイナミック型の開放感と量感ある低域を合わせ持つという。そんないいとこ取りができるのだろうかと疑問を感じつつ試作品から試聴してきたが、今回は遂に製品が完成! その音は高域は繊細で粒立ちを強調しすぎない。低域は量感があってやや柔らかい感じだ。確かに従来の平面振動板で感じた低音が出てこないもどかしさはない。中低域にかけては通常のダイナミック型ドライバーに近い音の出方である。2.5mmバランス接続を使ってAstell&Kern『SP1000』で鳴らすと女性ボーカルがなめらかで響きが美しい。DMPに直接つないで、これだけの音が出せるというドライブのしやすさも特筆すべき特徴だ。もちろんヘッドフォンアンプに接続すれば余裕の大音量再生もできる。これはかなりの傑作だ。弱点があるとすれば、重量が523gと若干重めであること。アルミ・マグネシウム合金のハウジングの仕上げがちょっと地味で高級感に欠けることだろうか。日本が誇る平面駆動型の最先端と言えるモデルだ。


final『D8000』のデザインは意外に地味。試聴は1人15分の予約制でおこなわれ連日満員だった。


試作された大口径70mmの振動板と50mmの振動板。


ドライバーユニットも何種類も試作されている。


試聴用のケーブルには2.5mmバランス、XLR4pinバランスも用意されていた。製品付属のケーブルはブラックになる。付属するのはφ3.5mm(1.5m)とφ6.3mm(3m)の2種類。後はオプションで登場予定だ。


アルミ合金製の専用スタンドが付属する。実は専用ケース付属予定だったがケースの出来上がりに納得できずに作り直しているらしい。

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