また、車の維持費の平均額(1万1800円)を過去7回(2010年〜2016年)の調査結果と比較すると、3年前(2014年1万5800円)より4000円減少し、調査開始以来、最も安くなった。走る距離が減った分、車の維持費も減少傾向にあるのかもしれない。
車の諸経費で負担に感じるものを複数回答で聞いたところ、「車検・点検費」(68.9%)と「自動車税」(68.7%)がほぼ同率、次いで、「自動車保険料」(56.1%)、「ガソリン代・燃料代」(50.2%)とまった。居住地別にみると、都市部では「駐車場代」を負担に感じる割合が43.2%と、地方(19.2%)に比べて高くなっている。
また、「自動車税」を負担に感じる割合(68.7%)を過去7回(2010年〜2016年)の調査結果と比較すると、昨年(2016年63.7%)から5.0ポイントの増加、一昨年(2015年61.6%)からは7.1ポイントの増加となった。“新エコカー減税”が導入され、エコカー減税が適用される車種の燃費基準が厳しくなり、そのことが負担感上昇の背景にあるかもしれない。さらに、軽自動車に乗っている人が「自動車税」を負担に感じる割合(2017年63.2%)に注目すると、新車登録される軽自動車の軽自動車税額があがったのに加え、新車登録から13年経過した軽自動車には重課税率が適用されるようになった一昨年(2015年52.5%)より10.7ポイントの増加、調査開始時点の7年前(2010年39.4%)より23.8ポイントの増加となっている。軽自動車ドライバーには、“年々、税負担が重くなってきた”と感じている人が多いと推察できる。
■調査概要
調査タイトル/2017年 全国カーライフ実態調査
調査対象/ネットエイジアリサーチのインターネットモニター会員を母集団とする自家用車を所有し月に1回以上車を運転する18歳〜59歳の男女(10代・20代、30代、40代、50代、男女各125名)
調査期間/2017年9月22日〜9月25日
調査方法/インターネット調査
調査地域/全国
有効回答数/1000サンプル(有効回答から1000サンプルを抽出)
実施機関/ネットエイジア株式会社
構成/編集部