
持つ人の思想や生き様が凝縮されるカバン。そこで著名人に普段持ちの相棒を見せていただきました。いい仕事のヒントがギュギュッと詰まったその中身をお届けします。
「道具を使い分け、ポジティブ脳にする」
常にポジティブな脳科学者・茂木健一郎さんのカバンにいつも入っているモノを見せてもらった。
「『MacBook』『iPhone』『iPad Pro』の3つのデバイスはどこに行く時も持ち歩いています」
カバンが重くなっても、この3点を携帯する理由があった。
「脳が気分転換をしたがるからなんです。基本的に、仕事はスマホがあれば何でもできます。Bluetoothでキーボードをつなげれば、原稿を書けますし、スマホのフリック入力で作品を書き上げた小説家もいます。でも、僕の場合、同じデバイスで仕事を続けると脳が飽きる。だから、PCでの入力作業の後に、タブレットで論文を読んだり、メモを取ったりして脳のモードを切り替えます。これにより、脳のパフォーマンスを高めることができると感じています」
●脳のパフォーマンスを高い状態で維持するデバイスのローテーション
ひとつのデバイスで同じ作業を続けると、脳が飽きる。「論文はキーボード、手書きのメモはタブレット、SNSはスマホ、と使い分け、仕事の効率を維持しています」(茂木さん)
茂木健一郎[脳科学者]
1962年東京都生まれ。東京大学理学部・法学部卒業後、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻課程修了。文芸、音楽、美術評論にも定評がある。小林秀雄賞受賞の『脳と仮想』(新潮社)ほか著書多数。『バイキング』(フジテレビ)、『世界一受けたい授業』(日本テレビ)などテレビやラジオなどでも活躍。
『たった一度きりの人生をマックスに!ポジティブ会議』
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