
■連載/一条真人の検証日記
SIMフリースマホが次々と登場して話題を集めるなか、それに組み合わされる通信サービスを提供するMVNO業者も激しい戦いに日夜さらされている。最近では、その戦いはさらに新しいフェーズに入り、通信し放題的なサービスがいくつものMVNO業者から提供されるようになってきた。
先日、TONEモバイルは新しい通信サービスとして月額1080円(税込)で、4G LTE使い放題というサービスを開始した。ただし、動画とGooglePlayの通信は例外として、この利用には容量1GB、324円(税込)の高速チケットを購入する必要があるというものだ。多くの場合、アプリのアップデートに使うGooglePlayは必要なので実質約1400円と言えるのかも知れないが、革新的なものであるには違いない。
そして、そのファミリー企業であるDTIはいくらでも通信できる「使い放題SIM」をリリースしているし、最近ではYouTubeとTwitterが使い放題の「DTI見放題SIM」もリリースした。MVNO業界の戦いは実に過激になってきたというわけだ。
そんななか、楽天モバイルが、この「使い放題」バトルに参戦してきた。そのサービスとは8月23日の発表会で発表された「スーパーホーダイ」だ。
1Mbps使い放題で通信業界に風穴を開けるか? 「楽天スーパーホーダイ」
■スーパーホーダイとは?
発表会では、まずは楽天カードが紹介された。この楽天カードのポイントによる「お得」な使い方というのは楽天の大きな武器だ。楽天モバイルもそんなポイントの輪のなかにある。
そして、本題のスーパーホーダイだ。
このサービスは速度規制がかかるまでは、楽天モバイルの4G LTE回線を利用して通常の速度で通信でき、通信速度規制がかかると、最大1Mbpsになるというものだ。
通常、通信速度規制というと128Kbpsや200Kbpsが一般的だ。この通信速度では電子メールをなんとか使うことができる程度で、GoogleMAPを使うのにも困難となる。
魅力的なサービスが豊富な現在では、月末近くになると契約容量を超えてしまい、通信速度制限の憂き目を味わっている人が多いようだ。
そんな状況になると、GoogleMAPも使えなくなり、友達と遊びに行くにも目的地へなかなかたどりつけなくなってしまうというわけだ。
これがスーパーホーダイであれば、通信速度規制がかかっても1Mbpsという通信速度が出て、なんとかGoogleMAPも使えるというわけだ。