人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

損することもあるの?専業主婦が気をつけたい「iDeCo」の落とし穴

2017.11.27

■税務署が気にする、「そのiDeCoは誰の財産?」

 さらに、注意が必要なことがあります。それが”将来の相続税リスク”なんです。


国税庁ホームページより抜粋

 たとえば、旦那さんが先に亡くなる場合、当然、その遺産に相続税がかかります。ここで気をつけなければならないのは、「名義がどうであれ、夫が作った財産は、相続財産になる」ということなのです。

 国税庁のホームページで注意喚起されているように、申告するときに間違いやすいポイントにもなっていて、場合によっては修正申告などから追徴税を支払わなければならないこともあるのです。

 夫が妻のためにiDeCoを毎年積み立てていたようなケースでは、その積立金は夫の財産だと判断される可能性があるのです。

 ちなみに、財産が誰のものかを判断する場合、過去の判例などから整理すると、

(1)財産の原資はなにか
(2)財産を誰が管理していたのか
(3)財産から発生する利益は誰のものか
(4)名義を決めた経緯はどうか
(5)亡くなった人と名義人の関係はどうか

以上のようなことから総合的に判断しているようです。

■将来の相続税リスクを避けるためにできること

 このような、相続税のリスクを避けるためには、「あらかじめiDeCoに積み立てるための資金を夫から妻に贈与しておく」という方法があります。

 贈与とは、民法第549条のなかで「当事者の一方が自己の財産を無償で相手方に与える意思を表示し、相手方が受諾をすることによって、その効力を生ずる」と規定されています。

 つまり、夫が「財産をあげるよ」と、さらに妻が「財産をもらいます」と、それぞれ意思表示することによって、成立することになるのです。片方だけの意思表示では足りないことを意味しています。

 贈与については別途「贈与税」という税金がかかるりますが、贈与税は年間110万円までは非課税とされていますから、贈与契約書など、iDeCoの積立金で贈与があったことを書面にキチンと残しておけば、将来の相続税リスクを減らすことができるのです。

文/小林義崇(ライター・元東京国税局職員)

※記事内のデータ等については取材時のものです。

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2019年11月15日 発売

DIME最新号の特別付録は「スタンド一体型簡易スマホジンバル」!今年から5年先のトレンドまで丸わかり!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 10401024号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。