
セルフ呑み放題の元祖店の魅力は呑み放題の他にあった!の評価
オヤジス度 ★★
エルドラ度 ★★
オヤジナリティー ★★★
この連載で最近2回くらい“セルフ呑み放題”の店を書いた。なんだかオレ的には呑み屋の革命みたいに感動しちゃったし。
それで思ったワケ。元祖のセルフ呑み放題の店って、オレまだ「行ってなかったな」って。
もしかして本当はもっと先にはじめた店があるのかもしれないけど、“セルフ呑み放題”の別名というか、こっちの方がもしかしたらポピュラーかもしれない名称“大人のドリンクバー”って名前を最初に使った店は、おそらくは秋葉原は『NM(仮名)』本店の中にある『GD(仮名』って店のハズだ。
でも秋葉原じゃない? もうオレみたいなクソオヤジにゃ一番縁のない街なんだよな〜アソコ。でも、そう思ってると運命ってあるもんで、たまったま仕事帰りに、編集者のM氏と一緒に秋葉原で電車を乗り換えることになったのよ。で、秋葉原でお互いの帰る方向が別れるし、その前に、
「軽く一杯飲んでこう!!」
ってことになって、じゃあセルフ呑み放題にだ! つって話は速攻で決まった……まぁこの時点で“呑み放題”なんだから“軽く一杯”のワケがなくなっちゃったんだけどさ。
『GD』のある『NM』の本店ビルは、地上10階建てで、上から下まで肉料理をメインとしながらも別々の業態の店が営業している。そして階が上に上がれば上がるほど、段々と客単価が高くなっていくという、ブルース・リーの『死亡遊戯』の死亡の塔といいますか、ドルアーガの塔みたいな構成になってるんだけど、セルフ呑み放題のある『GD』は、その一階どころか、地下にあるという、もうそれだけで、
「お安いんでしょうな…」
と期待させずにはいられない立地条件。さっそく地下に降りて入店。しかし店員の誰一人として我々二人を出迎えてくれない。
「すいませ〜ん!」
大声を出しても誰もこない。さすが地下迷宮! って喜んでる場合ではない。店員を探してズイズイと「すみませ〜ん!」を連呼しながら店内に入り込んでいく。それでも誰も出てこない。テーブルにはけっこうな数の先客がいるんだけど、テーブルには呼び出しボタンが置いてあるんで、オーダーの時はそれを押して店員さんを呼んでるみたいだ。でも今やって来たばかりの客にそんなボタンはあるはずもない。おかげで全然店員が出てこない!
普通なら「ふざけんなよ!」ってとこだが、この店ではそれもいたしかたないだろう。なぜかっつうと!