人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

厚さわずか0.4mm!折り紙ができる革「changize」はクリエイターの創作魂を刺激する

2017.11.26

■兵庫と東京の職人が手がける

 動物から刈り取った「皮」を「革」にするためには、「鞣し(なめし)」と「漉き(すき)」の作業が必要だ。

 皮は何も手を加えなければ、いずれ崩壊する。それを防ぐ最も原始的な鞣し方は、皮を歯で噛むことだった。やがて植物由来のワックスなどを加えることで、人類は乾燥や腐敗に強い革を作る技術を手に入れた。

 changizeの鞣し作業は、兵庫県姫路市の職人の手によるものだ。だが最終的には0.4mm厚にして折り紙ができるくらいの柔軟性にしなければならないのだから、ワックスの量の調整には難儀したという。

 そしてもうひとつ、漉きの作業は東京の業者が行う。姫路からトラックに積まれた時点で、革は3mmから4mmの厚さである。それを東京で0.4mm厚にする。漉きの機械に通しても、全面が均等の薄さにならないという問題が発生した。

 幾度も機械にかけるのはいいが、それが過ぎるとせっかくの革が破けてしまう。結局は職人の感と技術に頼るしかない。

 発案から製品化まで、3年の月日を要したという。

■独創性を呼び起こす

 だがchangizeの最大の売りは、その驚異的な薄さではないと筆者は見た。それがもたらす独創性こそ、この製品の核なのだ。

 changizeの発案のきっかけは、小学生対象のクラフト教室だという。こういう場では、大人は子供の作品に対して下手に干渉するべきではない。素材は人間の想像力を働かせる一手段であり、changizeはそれに徹することができるからこそ光り輝く。

 テクノロジーが発達し、あらゆることが自動化される中で「自分で作る」ということはむしろ見直されているのかもしれない。

『Minecraft』というゲームがある。これはひとことで言えば「究極の積み木」なのだが、基本的には六面体のブロックを組み合わせるだけである。しかしそのシンプルさが、世界中のクリエイターを大いに刺激した。今に至るまで様々なマップがオンラインで公開されている。

 changizeを通じて、各国の作家が独創性を競い合うということは当然起こり得るだろう。そしてここから、changize自体に大きなブランド価値が付与されていくのではないか。

 皮革産業にとっては、この製品により新しい指針が開拓されていく可能性が十分にある。

■参考サイト
折り紙のように革を折る。厚さ0.4mm変幻自在の折れる革「changize」-Makuake
https://www.makuake.com/project/changize/

取材・文/澤田真一

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2019年11月15日 発売

DIME最新号の特別付録は「スタンド一体型簡易スマホジンバル」!今年から5年先のトレンドまで丸わかり!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 10401024号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。