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2017.11.23

警察が放免した未解決事件の容疑者をさらす話題の映画『No Stone Unturned』

■連載/Londonトレンド通信

 11月10日からイギリスで公開される『No Stone Unturned』はアレックス・ギブニー監督(2016年ベルリン映画祭の回でご紹介)の問題作だ。多作な監督として知られ、優れた人物ドキュメンタリーからアカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞受賞『「闇」へ』をはじめとした社会派の秀作も多く手掛けてきたギブニー監督、本作では未解決事件の主犯であろう人物をさらしている。

 事件は、1994年6月18日、北アイルランド、ロキンアイランドのパブで起こった。その日はワールドカップのアイルランド対イタリア戦。小さな店の中はテレビ観戦を楽しむ人で満杯だった。そこに押し入った武装した3人組に、店内にいた15人のうち6人が射殺され、5人が負傷した。

 当時は北アイルランド問題で紛争が多発していた。事件が起こったのも右派民兵組織アルスター義勇軍のメンバーがリパブリカンに殺された後だった。事件後まもなく、アルスター義勇軍が犯行声明を出した。カトリック系市民が中心となっているリパブリカンだが、その時パブにいたのはカトリックであっても政治活動にはかかかわりのない無垢な人々。無差別報復テロだった。

 犯人グループが捨て置いた車ほか遺留品も発見され、犯人逮捕は時間の問題と思われた。警察も、この映画のタイトルとされた言葉「No Stone Unturned」(石を一つ残らず返して調べ上げる、あらゆる手段を講じる)で、それを約束した。だが、容疑者が捕まるもそのまま釈放され、今に至るまで未解決となっている。

 10月8日、ロンドン映画祭での上映後、ギブニー監督が観客の質問に答えた。この映画を撮った理由を「『最大の過ち: 神のみもとの沈黙』撮影のため北アイルランドを訪れたのがきっかけで、『Ceasefire Massacre』(ロキンアイランド事件を扱った短編)を撮ることができました。遺族は盗まれたような感覚を持っています。愛する者を失い、それがなぜか知ることもできない。彼らのために何ができるか考えました。シンプルな動機です」と語った。

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