
■連載/一条真人の検証日記
ゲーミングPCにとって性能は命だ。そのため、高速なプロセッサとグラフィックチップを搭載するわけだが、これらの発熱はすさまじく、ゲームノートPCはその冷却、排熱のために大型で重くなってしまった。そのため、高性能なゲームノートPCを気軽に持ち運んでゲームをするという風にはいかなかった。
そんな常識が少し前まであったわけだが、それを改革したのがグラフィックチップメーカー (最近では人工知能チップメーカー)のNVIDIAだ。NVIDIAの提案する新しいゲーミングPCデザイン「Max-Q」は高性能なグラフィックチップを搭載したノートパソコンを普通のパソコン並みに薄く軽くすることを可能にする。
そんなMax-Qデザインを採用したノートパソコンがASUSから登場した。それが「ASUS ROG ZEPHYRUS GX501VS 」だ。このモデルは最薄部が16.9mm、最厚部で17.9mmという驚異的な薄さを持つ。これはもう、15.6インチディスプレイを搭載した普通のノートパソコンと比較しても薄いという驚異的なものだ。
そして、その重量は約2.2キロなので持ち運ぶこともそうストレスにならない。なにしろ、今までは15.6インチディスプレイ搭載のゲーミングノートパソコンの重量は3キロ以上が普通だったのだ。省スペースで置き場所にあまり困らないのがメリットという感じだったのだ。
それをいきなり、同サイズのディスプレイ搭載のノートパソコンと比較しても薄型軽量なものにしてしまったのだから凄い。
独特の薄型ボディを持つ「ASUS ROG ZEPHYRUS GX501VS」。
■外観
GX501のボディは非常にスクエアで「線」を基調としたデザインになっている。ボディの基本色は黒で、キーボードは多彩な色でライトアップされる。このあたりはゲーミングPCの基本的な部分かも知れないが、このキーボードのライトアップはデフォルトでは比較的地味で、普通に仕事的に使っていても、目障りではなく、普通に作業することができる。このキーボードライトはカスタマイズできる。ちなみに天板はアルミニウム合金だという。このあたりは放熱を意識しているのだろう。
ディスプレイは15.6インチで解像度はフルHDとごく普通のスペックに感じるかも知れないが、ゲーミングPCらしく120Hz表示に対応し、動くものをスムーズに表現できる。