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人口10万人あたりの美術館の数が最も多いアートな県はどこ?

2017.11.22

人口約10万人当たりの登録件数でみると、1位は山梨県(7.25件)、2位は長野県(6.40件)、3位は島根県(4.02件)と、リゾートで人気の地域に美術館が多い結果となった。リゾート目的で訪れた人がいると、美術館の集客力が上がるからだと考えられる。

業種分類「美術館」の登録件数による偏差値の都道府県ランキング(2016年)

業種分類「美術館」の登録件数による偏差値の都道府県ランキング(2016年)

こちらも少し古いデータだが、2008年の第一生命経済研究所のレポートによると、人が美術館に求めるものは世界の都市毎に違いがみられるとか。芸術の都パリでは「教養」を、上海では「心のやすらぎ」を、ロンドンとニューヨークでは「非日常的な刺激」を求める声が他都市に比べて高い傾向にあるそうだ。対して東京は「気分転換」が最も高く、美術鑑賞で気持ちをリフレッシュしたがる傾向が明らかに。リゾート地の美術館ならリラックスしながら美術鑑賞ができるので、忙しい日本人には一石二鳥ということだろうか。

1位の山梨県には、ミレーの代表作をはじめバルビゾン派の作品を多数収蔵した「山梨県立美術館」がある。人気のリゾート地、清里には「えほんミュージアム清里」「平山郁夫シルクロード美術館」、富士五湖周辺には「久保田一竹美術館」「河口湖美術館」など、自然の中で楽しめる美術館がいっぱい!2位の長野県は、登録件数だけでみた場合、135件と都道府県の美術館数でトップ。人口が一番多い東京都の129件を越えている。県全体がリゾートのような印象で、安曇野には「安曇野ちひろ美術館」や「北アルプス展望美術館」、美ヶ原には「美ヶ原高原美術館」、蓼科には「蓼科テディベア美術館」などがある。3位の島根県には、ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで三ツ星を獲得した、近代日本画を中心とした「足立美術館」が!江戸時代の情緒溢れる城下町津和野には「安野光雅美術館」、松江には「島根県立美術館」などがある。

【美術館が果たす役割と芸術の力】

美術館の展示は常設展と企画展があり、常設展はその美術館が収蔵する作品を展示するのに対し、企画展はひとつのテーマに添って一定期間、作品を展示する。国内、海外を問わず他美術館やコレクターから作品を借りることも多く、ケースバイケースではあるものの美術館同士の貸し借りには料金が発生しないことが多いとか。もちろん、輸送費やもしもの場合の保険料など、多額の経費が掛かるが、貸してくれたからこちらも貸すといった信頼関係の上に成り立つのが企画展なのだ。

世界で最も有名な絵画「モナリザ」は過去に2回だけ海外に貸し出されたことがあり、1度目は1962年のアメリカで、ケネディ大統領のファーストレディ、ジャクリーン夫人がフランスのシャルル・ドゴール大統領と良好な関係を築き、ニューヨークやワシントンD.C.での公開を実現させた。2度目の貸し出しは1974年の日本で、当時の首相は田中角栄氏だった。美術作品は外交や国際交流の成果を表すものでもあり、2016年は日伊国交150周年を記念して、国内では「ボッティチェリ展」(東京都美術館~4月3日)、「レオナルド・ダ・ヴィンチ展」(江戸東京博物館〜4月10日)、「カラヴァッジョ展」(国立西洋美術館〜6月12日)が開催された。

地域振興にも美術が活用され始めている。観光客の増加だけでなく、島への移住者も増えたという「瀬戸内国際芸術祭」(香川県)をはじめ、「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」(新潟県)、「いちはらアート×ミックス」(千葉県)、「みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ」(山形県)など、地域の知名度を高めるのに一役買っている。

美術館には、選び抜かれた作品を保管し、人々に鑑賞の機会を提供することで多様な文化・歴史・感性があることを知らせる役割がある。加えて、美術作品は外交や交流の成果、地域振興の要にもなり、いわば人類全体の共有財産にもなるもの。次世代に引き継ぐためには、美術館だけでなく鑑賞する側も多用な価値観を理解する努力を忘れないようにしたいものだ。

文/編集部

 

 

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